アレクサンドル・アニュコフ

アレクサンドル・アニュコフ：ロシアサッカー界を彩った名ディフェンダー

アレクサンドル・ゲンナジェヴィッチ・アニュコフ（Alexander Gennadyevich Anyukov、1982年9月28日生まれ）は、ロシアの元プロサッカー選手です。主にディフェンダーとして活躍し、その卓越した守備力と戦術眼でチームに貢献しました。6歳からサッカーを始め、クリリヤ・ソヴェトフ・サマーラの下部組織で才能を磨き、2000年にトップチームへ昇格しました。

プロキャリア

アニュコフは、クリリヤ・ソヴェトフ・サマーラでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、ゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍し、数々のタイトル獲得に貢献。特に、2008年のUEFAカップ優勝は、彼のキャリアにおけるハイライトの一つと言えるでしょう。ゼニトではキャプテンも務め、チームを牽引する存在として活躍しました。2020年に現役を引退するまで、長きにわたりロシアサッカー界を代表する選手として、その名を轟かせました。

代表キャリア

ロシア代表としても、アニュコフは重要な役割を担いました。EURO2004では、予選での出場はなかったものの、DF陣の故障者続出により急遽メンバー入りを果たし、本大会ではギリシャ戦に出場。EURO2008では、右サイドバックのレギュラーとしてチームをベスト4へと導くなど、国際舞台でもその実力を証明しました。予選ではセンターバックやセンターハーフなど、本来のポジションではない場所での起用も経験しましたが、本大会では本職である右サイドバックとして安定したプレーを披露しました。

プレースタイル

アニュコフは、右サイドバックを主戦場とし、高い守備力と豊富な運動量を武器とする選手でした。対人守備に強く、相手の攻撃を封じ込めるだけでなく、積極的な攻撃参加も見られました。また、戦術理解度も高く、チームの戦術を遂行する上で欠かせない存在でした。その献身的なプレーは、多くのファンを魅了しました。

人物

アニュコフは、サッカー選手としての才能だけでなく、人間的にも魅力的な人物です。趣味は釣りと料理で、休日は家族や友人と街で買い物を楽しむなど、穏やかな一面も持っています。誕生日と元旦が好きで、語学学習にも意欲的です。学生時代にはドイツ語を勉強していたというエピソードからも、知的好奇心の高さがうかがえます。

個人成績

代表での得点

記録なし

獲得タイトル

FCゼニト・サンクトペテルブルク

ロシアサッカー・プレミアリーグ: 5回 (2007, 2010, 2011-12, 2014-15, 2018-19)
ロシア・カップ：2回 (2009-10, 2015-16)
ロシア・スーパーカップ：4回 (2008, 2011, 2015, 2016)
UEFAカップ：1回 (2008)
UEFAスーパーカップ：1回 (2008)

外部リンク

ゼニト公式プロフィール
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