アレクサンドル・サー

アレクサンドル・ダム・サー（Alexandre Dam Sarr）は、2005年4月26日フランスのトゥールーズに生まれました。現在はNBAのワシントン・ウィザーズに所属するプロバスケットボール選手として活躍しています。ポジションは主にパワーフォワード、またはセンターを務めます。

生い立ちとユース時代

アレクサンドルは4歳の頃からバスケットボールを始め、2019年には名門レアル・マドリードのユースチームに加入し、2年間プレーしました。この時期に彼は、ヨーロッパのバスケットボールの基礎をしっかりと学びました。

オーバータイム・エリート（OTE）での挑戦

2021年、アレクサンドルはアメリカ合衆国に渡り、新設されたプロリーグ、オーバータイム・エリート（OTE）に参戦します。2021-22シーズンはチーム・オーバータイムでプレーし、翌2022-23シーズンはYNGドリーマーズに所属、オールOTEセカンドチームに選出されるなど、着実に実績を積み重ねました。OTEでのプレーは、彼のアメリカでのプロキャリアの礎となりました。

NBLでの経験

2023年5月9日、アレクサンドルはオーストラリアNBLのパース・ワイルドキャッツと契約しました。NBLでのプレーは、彼にプロとしての実戦経験を積ませ、NBAドラフトに向けての準備期間となりました。

NBAへの道

2024年のNBAドラフトにおいて、アレクサンドル・ダム・サーはワシントン・ウィザーズから1巡目全体2位という高評価で指名されました。このドラフトでは、全体1位でザカリー・リザシェイ、全体6位でティジャン・サラーンと、上位10位以内に3人のフランス人選手が指名されるという史上初の出来事となりました。これは、フランスバスケットボール界にとって大きな誇りです。2024年7月6日、ウィザーズとのルーキー契約に合意し、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。

サマーリーグでは、4試合に出場し、平均5.5得点（FG成功率19%）、7.8リバウンド、PER3.8という成績を残しました。ドラフト全体2位という期待値からすると、やや不本意な結果でしたが、シーズン開幕後には調子を上げ、12月にはイースタン・カンファレンスの月間最優秀新人選手に選出されるなど、目覚ましい成長を見せています。

代表としての活躍

アレクサンドルは、2021年のFIBA U16 ヨーロッパ選手権で初めてフランス代表に選出されました。その後も、2022年のFIBA U17 ワールドカップ、2023年のFIBA U19 ワールドカップにもフランス代表として出場し、国際舞台での経験を積んでいます。

家族のサポート

父マサー・サーはセネガル出身の元プロバスケットボール選手であり、兄のオリビエ・サーもNBA選手としてオクラホマシティ・サンダーに所属しています。家族のサポートは、アレクサンドルがプロの道に進む上で大きな支えとなっています。

アレクサンドル・ダム・サーは、その才能と努力で、NBAという最高峰の舞台で活躍する未来が期待される選手です。今後の彼の活躍から目が離せません。

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