アレクサンドル・ディチャーチン

アレクサンドル・ディチャーチン（Aleksandr Nikolayevich Dityatin、露: Александр Николаевич Дитятин、1957年8月7日 - ）は、旧ソビエト連邦（現ロシア）・レニングラード出身の体操選手。

ディチャーチンは、1970年代後半から1980年代前半にかけて、男子体操界を席巻した名選手として知られています。その卓越した技術と安定した演技で、数々の国際大会でメダルを獲得し、特に1980年のモスクワオリンピックでの活躍は、体操史に燦然と輝く記録として語り継がれています。

1976年のモントリオールオリンピックに初出場し、団体総合と種目別つり輪で銀メダルを獲得。このオリンピックでの活躍を機に、ディチャーチンは世界のトップアスリートの一人として注目を集めるようになりました。

その後、1978年の世界選手権（ストラスブール）では個人総合で銅メダル、1979年の世界選手権（フォートワース）では団体総合と個人総合で金メダルを獲得し、着実に実力を伸ばしていきました。

そして、1980年のモスクワオリンピックでは、体操競技の全8種目（団体総合、個人総合、床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒）全てでメダルを獲得するという前人未到の偉業を達成しました。これは、オリンピック史上ただ一人しか成し遂げていない記録であり、ディチャーチンの名前は、体操史に永遠に刻まれることとなりました。

2004年には、その輝かしい功績が認められ、国際体操殿堂入りを果たしました。

ディチャーチンの業績は、体操界に多大な影響を与え、多くの選手たちの模範となっています。彼の卓越した技術、精神力、そしてスポーツマンシップは、今もなお多くの人々に感銘を与え続けています。

主な実績

1976年 モントリオールオリンピック
団体総合：銀メダル
種目別 つり輪：銀メダル
1978年 世界選手権（ストラスブール）
個人総合：銅メダル
1979年 世界選手権（フォートワース）
団体総合：金メダル
個人総合：金メダル
1980年 モスクワオリンピック
団体総合：金メダル
個人総合：銀メダル
種目別 床：銅メダル
種目別 あん馬：銀メダル
種目別 つり輪：金メダル
種目別 跳馬：銀メダル
種目別 平行棒：銀メダル
種目別 鉄棒：銅メダル

外部リンク

Alexander Dityatin - 国際体操連盟のプロフィール （英語）
* アレクサンドル・ディチャーチン - Olympedia（英語）

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