アレッサンドロ・ロジーナ

アレッサンドロ・ロジーナ：華麗なるテクニックで魅せたイタリアの至宝

アレッサンドロ・ロジーナ（Alessandro Rosina）は、1984年1月31日、イタリア南部のベルヴェデーレ・マリッティモで生まれました。元プロサッカー選手で、主にミッドフィールダーとして活躍しました。ブラジル人選手のような高度なテクニックから「ロジナウド」の愛称で親しまれ、そのプレースタイルは多くのファンを魅了しました。

プロキャリアの始まりと飛躍

ロジーナは、その優れたテクニック、パスセンス、そして鋭いドリブルから、フランチェスコ・トッティの後継者と目されることもありました。南イタリア出身でありながら、パルマFCの入団テストに合格したことがきっかけで、北部へと移り住むことになります。パルマでは、チェーザレ・プランデッリ監督の下、アドリアン・ムトゥやアドリアーノといった名選手たちとプレーしましたが、主に控えとしての出場でした。その後、エラス・ヴェローナFCを経てトリノFCへ移籍します。

トリノFCでは、その圧倒的な存在感からキャプテンに任命され、チームを鼓舞する役割を担いました。2006-07シーズンには、アルベルト・ザッケローニ監督がロジーナをメンバーから外したことが原因でチームが大敗し、監督が解任されるという出来事もありました。しかし、2008-09シーズンにはチームはセリエBへ降格、ロジーナ自身も不調に苦しみました。

ロシアでの挑戦と帰還

2009年7月、ロジーナは移籍金700万ユーロでFCゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍します。ロシアリーグでの挑戦を経て、2011年1月にはACチェゼーナへ期限付き移籍で復帰、再びイタリアでのプレーを経験しました。2012年8月には、ACシエーナのテストを経て契約を勝ち取り、セリエAの舞台へと戻ります。しかし、チームは降格、その後もチームに残留しますが、クラブは破産し、2014年7月にはカルチョ・カターニアへ移籍しました。2015年8月にはFCバーリ1908へローン移籍しています。

イタリア代表としての足跡

ロジーナは、2007年10月17日、南アフリカとの親善試合でイタリア代表デビューを果たしました。その才能は、イタリア国内外で高く評価されていました。

人間性と思慕の念

ロジーナは、人間的にもプレーヤーとしてもジャンフランコ・ゾラを深く尊敬しており、少年時代にはゾラから練習で使用したビブスをプレゼントされたというエピソードも残っています。また、彼の家族も各方面で活躍しており、兄の一人はパルマ大学法学部を卒業しています。

主な獲得タイトル

FCゼニト・サンクトペテルブルク
ロシアサッカー・プレミアリーグ: 2回 (2010, 2012)
ロシア・カップ: 1回 (2010)

代表歴

U-21イタリア代表: 32試合4得点（2004年 - 2007年）
イタリア代表: 1試合0得点（2007年）
* 代表デビュー: 2007年10月17日 南アフリカ代表戦

アレッサンドロ・ロジーナは、その華麗なテクニックと類まれな才能で、多くのサッカーファンを魅了し、イタリアサッカー史にその名を刻みました。

もう一度検索