アレフティナ・コルチナ

アレフティナ・コルチナ：クロスカントリースキー界の伝説

アレフティナ・パブロヴナ・コルチナ（Alevtina Pavlovna Kolchina、1930年3月11日 - 2022年3月1日）は、ソビエト連邦（現ロシア）出身のクロスカントリースキー選手です。彼女は、1950年代から1960年代にかけて国際舞台で活躍し、数々の輝かしい成績を残しました。その功績から、クロスカントリースキー界の伝説として知られています。

輝かしい競技成績

コルチナは、1956年のコルティナダンペッツォオリンピックでオリンピックに初出場しました。この大会では、10kmで4位入賞、リレーで銀メダルを獲得しました。1958年ノルディックスキー世界選手権（フィンランド、ラハティ）では、10kmとリレーで金メダルを獲得し、世界トップレベルの選手としての地位を確立しました。

1960年スコーバレーオリンピックでは、10kmで再び4位となり、メダルには一歩届きませんでした。しかし、1962年ノルディックスキー世界選手権（ポーランド、ザコパネ）では、個人5km、10km、リレーの3冠を達成し、その実力を改めて世界に示しました。

その後も、1964年インスブルックオリンピックでリレー金メダル、個人5km銅メダル、1966年ノルディックスキー世界選手権（ノルウェー、オスロ）で金メダル2個、銀メダル1個、1968年グルノーブルオリンピックで銅メダル2個を獲得するなど、30代後半になっても第一線で活躍し続けました。

ホルメンコーレンスキー大会では、10kmで1961年から1963年まで3連覇を達成、5kmでは1966年に優勝しました。1963年には、夫のパヴェル・コルチン、アストリド・サンビーク、トールビョルン・イゲセットとともに、ホルメンコーレン・メダルを受章しています。また、ソビエト連邦選手権では、計13個のタイトルを獲得しました。

指導者としての貢献

現役引退後の1973年、コルチナはエストニアのOtepääに移り住み、クロスカントリースキーのコーチとして後進の指導にあたりました。彼女の指導を受けた選手の中には、国際舞台で活躍する選手も現れ、その指導者としての才能も高く評価されています。

家族

1954年に、同じく元クロスカントリースキーオリンピック代表選手のパヴェル・コルチンと結婚しました。息子であるフョードル・コルチンも、ノルディック複合でオリンピックに出場しています。夫婦、親子二代にわたってオリンピック選手を輩出したことは、スポーツ界における偉業として称えられています。

死去

2022年3月1日、アレフティナ・コルチナは91歳で亡くなりました。彼女の死は、多くの人々に惜しまれ、その功績は永遠に語り継がれることでしょう。

アレフティナ・コルチナは、その卓越した競技成績とスポーツ界への貢献により、クロスカントリースキーの歴史に名を刻む偉大な選手です。

もう一度検索