アレン・ダーラム

アレン・ダーラム：コート内外で輝きを放つプロバスケットボール選手

アレン・イサイア・ジェレマイア・ダーラム（Allen Isiah Jeremiah Durham、1988年7月9日生まれ）は、Bリーグの琉球ゴールデンキングスで活躍するアメリカ合衆国出身のプロバスケットボール選手です。彼のニックネームは「ハルク Hulk」として知られています。

ダーラムは、選手としてだけでなく、北米バスケットボールリーグ（NABL）のグランドラピッズ・デンジャーのオーナーでもあり、自身が設立した財団を運営するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。彼はグレースバイブル大学でポイント、リバウンド、ブロックの記録を保持し、世界中の様々なリーグでその才能を発揮してきました。

大学時代の経歴

2006年にワイオミング・パーク高校を卒業後、ダーラムはグレースバイブル大学に進学しました。同大学はNCCAAのディビジョンIIに所属しており、ゲイリー・ベイリーコーチにスカウトされました。経済的な理由から1年で大学を離れ、グランドラピッズ・コミュニティカレッジに編入しましたが、バスケットボールはプレーしませんでした。しかし、翌シーズンにはグレースバイブル大学に復帰し、再びバスケットボールに打ち込みました。

4年次を迎える前には、アイオワ州立大学、セントラルミシガン大学、オハイオ州立大学など、ディビジョンIの複数の大学から勧誘を受けました。リンカーン・クリスチャン大学との試合では31ポイントを記録し、グレースバイブル大学の歴代最高記録を更新しました。これは1966年以来の記録更新でした。また、リバウンドでも大学の記録を塗り替え、2011年には男子バスケットボールのピート・マラヴィッチ賞を受賞しました。

プロとしての経歴

ディナモ・ブカレスト (2011)

ダーラムはルーマニアのディナモ・ブカレストと契約し、プロキャリアをスタートさせました。デビュー戦となったCSオトペニ戦では、32ポイント13リバウンドを記録しましたが、チームはオーバータイムの末に敗れました。2戦目のCSSジョルジュ戦でも21ポイント13リバウンド4アシストを記録しましたが、試合はオーバータイムにもつれ込み、再び敗北。彼は18試合に出場し、1試合あたり平均23.3ポイント、13.7リバウンド（うちオフェンスリバウンド5.7）を記録しました。

ヴィルパス (2011-2012)

その後、ダーラムはフィンランドのコリスリーガに所属するサロン・ヴィルパスと契約しました。デビュー戦となったトルパン・ポジャト戦では、オーバータイムの末に27ポイント19リバウンドを記録。2戦目のタンペリーン・ピリント戦では21ポイントを挙げ、チームの勝利に貢献しました。チームが4連敗を喫した後、彼は続く試合で23ポイント12リバウンドを記録し、連敗をストップさせました。チームは2003年以来となるプレーオフに進出し、ヨエンスン・カタジャと対戦しました。

ハポエル・アフラ (2013)

ダーラムはアンソニー・フィッシャーと共にイスラエル・ナショナルリーグのハポエル・アフラと契約。28試合に出場し、平均21ポイント、12.1リバウンドを記録しました。

ナント (2013-2014)

フランスのPro Bに所属するナントに加入。44試合に出場し、平均18.6ポイント、10.6リバウンド、2.0アシストを記録しました。

バラコ・ブル・エナジー (2014)

フィリピン・バスケットボール・アソシエーション（PBA）のバラコ・ブル・エナジーに加入。PBAデビュー戦で32ポイント24リバウンド10アシストを記録し、チームはシーズン開幕7試合で2勝目を挙げました。その後、首位のトークン・テキスト・トローパン・テクスターズ戦で28ポイント29リバウンドを記録し、チームを勝利に導きました。しかし、チームはプレーオフのファーストラウンドでトローパン・テクスターズに敗れました。

その後

その後も、ナント、テキサス・レジェンズ、メラルコ・ボルツなど、様々なチームでプレーし、各地で素晴らしい成績を残しました。2019年にはザ・バスケットボール・トーナメントにも出場し、チームをエリート8に導きました。

私生活

ダーラムは、グランドラピッズ・デンジャーのオーナーであり、妻のクリスタとの間に息子がいます。10人兄弟の1人でもあります。

アレン・ダーラムは、バスケットボール選手としての才能だけでなく、リーダーシップ、社会貢献活動への熱心な姿勢など、多岐にわたる魅力を持つ人物です。今後の活躍にも期待が高まります。

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