アワ・レディ・ピース

アワ・レディ・ピース (Our Lady Peace)

アワ・レディ・ピースは、1992年にカナダのオンタリオ州トロントで誕生したオルタナティヴ・ロックバンドです。彼らはそのキャリアを通じて、母国カナダだけでなく世界中で大きな成功を収めてきました。彼らの音楽は、内省的な歌詞とドラマチックなサウンドスケープが特徴で、特に1990年代後半から2000年代初頭にかけて、カナダを代表するロックアクトとしての地位を確立しました。

結成以来、彼らは世界中で数百万枚規模のアルバムセールスを達成しており、商業的にも批評的にも高く評価されています。カナダ国内で最も権威ある音楽賞とされるジュノ・アワーズでは、これまでに4回の受賞歴があります。さらに、音楽ビデオに焦点を当てたアワードであるマッチミュージック・ビデオ・アワーズにおいては、史上最多となる10回もの受賞を果たしており、彼らの視覚表現における卓越性をも証明しています。

ディスコグラフィー

バンドは多作であり、これまでに幅広い作品を発表しています。公式な発表によると、彼らは合計で13枚のアルバムをリリースしています。内訳は以下の通りです。

スタジオ・アルバム (9枚)
ナヴィード (Naveed, 1994年)
クラムシー (Clumsy, 1997年)
ハッピネス・・・イズ・ノット・ア・フィッシュ・ザット・ユー・キャン・キャッチ (Happiness... Is Not a Fish That You Can Catch, 1999年)
スピリチャル・マシーンズ (Spiritual Machines, 2000年) - 日本デビューアルバム
グラビティ (Gravity, 2002年)
ヘルシー・イン・パラノイド・タイムズ (Healthy in Paranoid Times, 2005年)
バーン・バーン (Burn Burn, 2009年)
カーヴ (Curve, 2012年)
サムシングネス (Somethingness, 2017年)
ライブ・アルバム (2枚)
ライブ'95 (Live '95, 1995年)
ライブ (Live, 2003年)
コンピレーション・アルバム (2枚)
ディケイド (A Decade, 2006年)
ベリー・ベスト・オブ・アワ・レディ・ピース (The Very Best of Our Lady Peace, 2009年)

特に、1997年のアルバム「クラムシー」や2000年の「スピリチャル・マシーンズ」は、彼らの代表作として広く認識されており、多くのヒットシングルを生み出しました。

メンバー構成

バンドはその歴史の中でいくつかのメンバーチェンジを経験していますが、中心メンバーは長きにわたり活動を共にしています。

現在のメンバー:

レイン・メイダ (Raine Maida): リード・ボーカルとリズムギターを担当。バンド結成からのオリジナルメンバーであり、ソングライターとしても中心的な役割を担っています。
ダンカン・クーツ (Duncan Coutts): 1995年加入のベーシスト。バッキング・ボーカルも務めます。
スティーブ・マズール (Steve Mazur): 2002年からリードギターとバッキング・ボーカルを担当しています。
ジェイソン・ピアース (Jason Pierce): 2014年加入のドラマーおよびパーカッショニスト。

過去のメンバー:

マイク・ターナー (Mike Turner): 結成メンバーのギタリスト。2001年まで在籍し、バッキング・ボーカルも兼任しました。
クリス・イークレット (Chris Eacrett): 結成時のベーシスト。1992年から1995年まで活動しました。
ジム・ニューウェル (Jim Newell): 初代ドラマー。1992年から1993年まで短期間在籍しました。
ジェレミー・タガート (Jeremy Taggart): 1993年から2014年まで、20年以上にわたりドラムとパーカッションを担当したメンバーです。

彼らの音楽性は、時代の変化を取り入れつつも、レイン・メイダの独特なボーカルスタイルとバンド特有のダイナミズムを失っていません。カナダのオルタナティヴ・ロックシーンにおいて、彼らが果たした功績と影響は計り知れません。

更なる情報については、公式ウェブサイトやソニーミュージックのサイトを参照することができます。

Official site (英語)
Sony Music site (英語)

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