アンコニト

アルバム『Incognito』の概要

セリーヌ・ディオンの8枚目となるアルバム『Incognito』（インカニート=匿名）は、1987年3月8日にカナダのケベック州で発売されました。このアルバムは、ディオンのキャリアにおいて重要な転機となった作品であり、彼女の音楽スタイルを一新するものでした。

発売と影響

『Incognito』は、発売後すぐにケベック地方で大ヒットを記録しました。これは、数年後に世界的なアイドルとしての地位を確立するための第一歩でもありました。ディオンはこのアルバムを足掛かりに、国際的なスーパースターへと成長し、その後世界中で彼女の音楽を楽しむことができるようになりました。なお、日本版は発売されていないため、日本のファンにとっては特に入手が難しい作品です。

音楽スタイルの変化

このアルバムでは、ディオンがこれまでに取り組んできた音楽スタイルとは異なるアプローチを取っています。新たな作曲家やプロデューサー陣と共に制作され、その結果、異なる音楽的要素が取り入れられています。従来のレコード会社であるソニー・ミュージックエンタテインメントから独立し、新しい音楽レーベルで制作が行われたことも大きな変化の一つです。その中で、リュック・プラモンドンが手掛けた楽曲が含まれており、後に彼とは共同制作を行うようになります。

収録曲

アルバムには数曲が収録されており、それぞれがユニークなストーリーや感情を持っています。以下に収録曲を紹介します。

• - Incognito (作曲: L. Plamondon, J. A. Roussel) – 4:39
• - Lolita (trop jeune pour aimer) (作曲: L. Plamondon, D. Lavoie) – 4:19
• - On traverse un miroir (作曲: I. Minoke, R. Lafond) – 4:40
• - Partout je te vois (作曲: E. Marnay, A. Nova) – 4:09
• - Jours de fièvre (作曲: E. Marnay, J. A. Roussel) – 5:13
• - D'abord, c'est quoi l'amour? (作曲: E. Marnay, S. Tracey) – 4:24
• - Délivre-moi (作曲: E. Marnay, E. G. Daily, H. Faltermeyer) – 4:19
• - Comme un cœur froid (作曲: E. Marnay, J. A. Roussel) – 5:13

フランス版は1988年にもリリースされ、さらに多くの楽曲が追加されました。このように、ディオンの作品は多角的な音楽性を示しており、ファンに愛され続けています。

出典

本アルバムに関する情報は、セリーヌ・ディオンの公式ウェブサイトやチャートヒストリーなど、信頼できる情報源から得られています。ディオンの音楽の進化や影響力を理解する上で、『Incognito』は欠かせない作品となっています。

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