アンセムンド

アンセムンド（ラテン語: Ansemundus、フランス語: Ansemond、没年754年）は、8世紀中盤のニーム伯であり、ゴート人でした。当時、セプティマニア（現在のフランス南部）のゴート人は、イスラム勢力の支配下にありました。

752年、ニーム、モーギオ、アグド、ベジエのゴート人の伯たちは、アンダルス政権からの離反を決意し、ピピン3世による政変が成功したばかりのフランク王国に忠誠を誓いました。アンセムンドは、フランク王国についたこれらの都市に大きな影響力を持っていたと考えられています。

同年、アンセムンドらはフランク軍とともにナルボンヌを包囲しました。しかし、このナルボンヌ包囲戦は7年にも及ぶ長期戦となりました。754年、アンセムンドはエルメニアルド率いる反フランク勢力の攻撃を受け、戦死しました。

エルメニアルドの反乱は、その後大きな成果を上げることはなく鎮圧されました。ピピン3世は、ラドゥルフを新たなフランク・セプティマニアの伯に任命し、この地域におけるフランク王国の支配を確立しました。

アンセムンドの死後、セプティマニアにおけるゴート人の勢力は徐々に衰退し、フランク王国の影響力が強まりました。彼は、激動の時代を生きた人物として、歴史に名を残しています。

外部リンク

* (フランス語) “Les Carolingiens et al.-Andalus” By Philippe Sénac

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