アンデシュ・ヤコブセン

アンデシュ・ヤコブセン：ノルウェーの元スキージャンプ選手

アンデシュ・ヤコブセン（Anders Jacobsen）は、1985年2月17日生まれ。ノルウェー、ブスケルー県ホネフォス出身の元スキージャンプ選手です。Ringkollen Skiklubbに所属していました。プロのジャンパーになる前は、配管工として働いていたという異色の経歴を持っています。

輝かしいキャリア

2003年1月に国際大会デビューを果たしましたが、当初は目立った成績を残すことができませんでした。しかし、2006年に入ると徐々に頭角を現し、同年のサマーグランプリでは総合10位に入りました。

ダニエル・フォーファングの引退後、ナショナルチームに選ばれたヤコブセンは、2006/07シーズンのワールドカップに参戦。デビュー戦でいきなり3位入賞を果たすと、その勢いのままエンゲルベルクで初優勝、ジャンプ週間でも総合優勝を飾りました。21歳での総合優勝は、ノルウェー勢としては史上最年少記録です。

世界選手権では、ラージヒル個人14位、ノーマルヒル個人7位、団体銀メダルを獲得。しかし、シーズン終盤は調子を落とし、アダム・マリシュに逆転を許してワールドカップ総合2位に終わりました。

2007/08シーズンは1勝を挙げ、ワールドカップ総合6位。スキーフライング世界選手権では、団体銅メダルを獲得しました。

2008/09シーズンは、ワールドカップ総合8位。世界選手権では、ラージヒル銅メダル、団体銀メダルを獲得しました。

2009/10シーズンは、フライング（オーベルストドルフ）で2シーズンぶりの勝利を挙げ、ワールドカップ総合7位。バンクーバーオリンピックでは、ノーマルヒル9位、ラージヒル12位、団体銅メダルを獲得しました。

一時的な離脱と復帰、そして引退

2010/11シーズンは調子を落とし、ワールドカップ総合15位。世界選手権は団体2戦で銀メダルに終わりました。

2011年5月には、モチベーションの低下を理由に一時的に競技から離れましたが、2012年2月に復帰。

2012/13シーズンは、3回の優勝を含む5回の表彰台を獲得し、世界選手権団体3位に貢献しました。しかし、2013年3月のプラニツァ大会で転倒し、十字靭帯を断裂。再び戦列を離れ、ワールドカップ総合5位でシーズンを終えました。

2013/14シーズンに復帰したものの、不本意な成績に終わりましたが、2014/15シーズンのスキージャンプ週間ガルミッシュ=パルテンキルヒェン大会で2シーズンぶりの優勝を果たし、世界選手権では団体優勝メンバーに名を連ねました。そして、2015年4月に引退を発表しました。

ノルウェー選手権での実績

ノルウェー選手権では、2007年にノーマルヒル、2008年と2010年にラージヒルで優勝しています。

アンデシュ・ヤコブセンは、その華麗なジャンプと甘いマスクで多くのファンを魅了しました。怪我やモチベーションの低下に苦しみながらも、常にトップレベルで活躍し続けた彼の姿は、多くの人々に感動を与えました。

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