アントニオ猪木という名のパチスロ機

アントニオ猪木という名のパチスロ機

2002年12月に平和とオリンピアが共同開発し、平和から発売されたパチスロ機です。元プロレスラー、アントニオ猪木をタイアップキャラクターとしており、そのユニークな機種名も話題となりました。本機は、AT（アシストタイム）機能を搭載したA-400タイプの4号機で、型式名は「アントニオイノキトイウナノパチスロキ」です。

ゲーム性と特徴

この機種の最大の特徴は、内部的に6択の押し順を当てる必要があるシングルボーナスと、3択のベル役が成立する確率が高い点です。ATである「闘魂チャンス」が発動すると、これらの押し順がナビゲートされます。

通常時は左リールから最初に押さないとペナルティが発生する仕様になっています。キャッチコピーには「まよわず打てよ、打てばわかるさ!」という、猪木の引退試合時の有名なマイクパフォーマンスのフレーズが用いられています。

また、本機は非ストック機でありながら、ボーナス成立時に内部的に5ゲームのリプレイタイム(RT)がスタートし、連続演出によって期待感を高める仕組みを採用しています。このRT中はベルの押し順が不問となり、ベルが揃いやすくなります。

闘魂チャンスについて

「闘魂チャンス」は、シングルボーナスナビが5G、10G、20G、50Gの4種類があり、連荘や上乗せの概念が存在します。ボーナス中のJACゲームにも押し順の概念があり、特にレギュラーボーナス時は、基本的に最後の3ゲームでナビが発生しません。ただし、猪木の「闘魂注入」演出が発生するとナビが発生します。JACの押し順正解数が多いほど「闘魂チャンス」のチャンスとなり、2回正解で確定、3回正解で10連以上の上乗せが確定します。

天井は1234ゲームと設定されており、「1、2、3、ダァー」という猪木の有名な掛け声が由来となっています。天井を超えてシングルボーナスが成立すると「闘魂チャンス」が発動しますが、単発で終了します。レギュラーボーナス時は、JACゲームのラスト3ゲーム時に、2回以上の「闘魂注入」ナビが発生する可能性があります。また、1930ゲームまでシングル、両ボーナスが未成立の場合、「闘魂チャンス」20連がスタートします。

中段チェリー（いわゆる「2チェ」）は「闘魂チャンス」が確定するフラグです。「闘魂チャンス」中の押し順「？」演出は、純ハズレ（チャンス目）またはボーナスを意味します。

28秒間操作が不能になるフリーズ演出「道」演出も存在し、レギュラーボーナス時は3ゲームの「闘魂注入」ナビが発生するチャンスとなります。通称「強ハズレ」時は「闘魂チャンス」が確定します。ビッグボーナス時は、通常通り高確率モードへ移行する以外の特典はありません。

ビッグボーナス中のリプレイ外しは、中、右リールを先に押し、最後に左リール枠内に青7を狙うことで行えます。

ビッグボーナス後は100ゲーム間、台枠ランプが点滅しますが、これは必ずしも内部高確率モードとリンクしているわけではありません。

登場人物

アントニオ猪木: 本機の主人公であり、トラックをバックドロップで投げ飛ばすほどのパワーを持つキャラクターとして描かれています。
マスクマン: 正体不明の覆面レスラーで、猪木のライバルとして登場します。
鹿: 温泉演出に登場するチャンスキャラクター。以降の猪木シリーズにも登場します。

関連シリーズ

パチスロ

『アントニオ猪木自身がパチスロ機』（2003年、平和）
『アントニオ猪木も燃えるパチスロ機』（2007年、平和）
『アントニオ猪木が元気にするパチスロ機』（2010年、オリンピア）
『アントニオ猪木が伝説にするパチスロ機』（2013年、オリンピア）
『闘魂継承 アントニオ猪木という名のパチスロ機』（2019年、オリンピア）

パチンコ

『CRアントニオ猪木という名のパチンコ機』（2004年、平和）
『CR燃える闘魂アントニオ猪木』（2006年、平和）
『CRアントニオ猪木という名のパチンコ機 やれるのか、本当にお前』（2012年、平和）

関連商品

『パチスロ闘魂伝承猪木祭～アントニオ猪木という名のパチスロ機～／～アントニオ猪木自身がパチスロ機～』（サクセス、2004年5月、PlayStation 2用ゲームソフト）

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