アンドルフ

アンドルフ（Andorf）

アンドルフは、任天堂が制作したコンピュータゲーム『スターフォックス』シリーズにおいて、主にボスキャラクターとして登場する架空のキャラクターです。彼は、様々な事件の根源となる天才科学者であり、外見はサルの姿をしていて、並外れた知性を誇ります。シリーズを通して、アンドルフは自らの顔を模した巨大な姿で描かれ、多くのプレイヤーによって恐れられ、同時に興味を抱かれています。

概要

アンドルフは64版の日本語版で郷里大輔が声を担当し、英語版ではリック・メイが演じていることで有名です。他の作品では、ダンカン・ボットウッドや最上嗣生などの声優が起用されています。しかし、名前については誤解があり、「アンドロフ」という表記は一般的に使われているものの、海外では「アンドロス（Andross）」と表記されています。

経歴

アンドルフは惑星コーネリアで生まれ育ち、科学者としてコーネリア防衛軍の研究機関に勤務していました。彼は若いころから目覚ましい研究成果を上げ、所長にまで昇進したものの、平和を求めるコーネリアでは彼の研究は受け入れられず、次第に性格が歪んでいきました。

最終的には自ら開発した兵器を用いてクーデターを起こし、コーネリアを脅かしました。そのため、彼はベノムへ永久追放されましたが、追放後も心を歪めた彼は、数年にわたりベノムを軍事基地に作り変え、復讐の機会をうかがいます。

人物

彼は幼少期から異彩を放つ存在であり、物理学や生物学など幅広い分野に通じ、文明の発展に寄与していました。しかし、過激な発明に対する理解が得られなかったことで恨みを抱くようになり、自己顕示欲も強くなりました。基地や戦艦には自らの顔のレリーフを施すなど、自己主張が目立ちます。

しかし、『コマンド』で彼が語られる過去には、かつては純粋な探求心を持った科学者であり、私怨が彼の変心の要因であったことも示唆されています。身内に対しては情を持つ描写があり、甥のアンドリューを通じて彼がウルフたちから多大な支援を受けていたことや、亡霊となった彼が孫に対して愛情を示す場面が存在します。

各作品の違い

シリーズごとにアンドルフの出方は異なり、SFC版では彼自身が登場するのではなく、彼の顔の形をした巨大なコンピュータがボスとして出てきます。また、64版では自ら生体改造を行い、巨顔と両手のみの姿で登場します。彼の特徴は、目や主要部分が破壊されるとその内側の本体、いわゆる「アンドルフ・ブレイン」が露出することです。

死後の影響

アンドルフは64版でスターフォックスのリーダー、フォックスによって倒された後も、彼の影響力は続き、以降の作品にも彼の存在が色濃く残ります。漫画や他のゲームでは復活を企む場面が描かれ、彼の開発した装置が物語の重要な要素となっています。

アンドルフが手がけた主な研究開発

G-ディフューザーシステム

アンドルフが開発した反重力発生装置。これにより、飛行機や特殊な機体が重力を克服し、自由な空中移動が可能となります。

バイオウェポン

彼の技術を駆使して改造された巨大生物を兵器として利用。これらの生物は破壊力が大きく、相手に恐怖を与える存在です。

浄化装置

探索中に彼が開発した装置で、ベノムの海を無害化する機能を持ち、戦闘にも利用されることがあります。

アンドルフ軍

アンドルフはベノムを拠点に、彼の指導の下で軍隊を編成しました。彼が開発した技術を基にした兵器を用いてコーネリアに侵攻し、自身を追い出した者たちに復讐を果たそうとします。

このように、アンドルフは『スターフォックス』シリーズの中の複雑なキャラクターであり、彼が手がけた技術や物語の中での彼の役割は、プレイヤーに深い影響を与え続けています。

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