アンドレアス・セッピ

アンドレアス・セッピは、1984年2月21日生まれのイタリア・ボルツァーノ出身の元男子プロテニス選手です。右利きで、バックハンドは両手打ちが特徴です。ATPツアーではシングルスで3勝、ダブルスで1勝を記録し、自己最高ランキングはシングルス18位、ダブルス50位に達しました。彼は、プロケネックスのテニスラケットを使用する唯一のプロ選手としても知られています。

プロ転向と初期のキャリア

セッピは7歳でテニスを始め、2002年にプロに転向しました。プロ転向後は下部ツアーを転戦し、経験を積みました。

グランドスラムでの初勝利と躍進

2004年の全米オープンでは、予選を勝ち抜きグランドスラム初出場を果たし、1回戦で第11シードのライナー・シュットラーを破り、初勝利を飾りました。この勝利は、彼のキャリアにおける大きな一歩となりました。

2006年には、シドニー国際で当時世界ランキング4位のレイトン・ヒューイットを破るなど、トップ選手との対戦でも結果を残すようになりました。また、ノッティンガム・オープンでは、スタン・ワウリンカ、ドミニク・フルバティ、アンディ・マリーを破り、ベスト4に進出しました。

ツアー初決勝進出とマスターズでの活躍

2007年のアリアンツ・スイスオープン・グシュタードで初のツアー決勝に進出し、ポール＝アンリ・マチューに敗れ準優勝となりました。2008年には、ABNアムロ世界テニス・トーナメントで当時世界ランキング2位のラファエル・ナダルを破る殊勲を挙げ、ハンブルク・マスターズではベスト4に進出しました。同年の北京オリンピックでは初出場を果たし、2回戦まで進みました。

ツアー初優勝とトップ20入り

2011年、エイゴン国際でヤンコ・ティプサレビッチの棄権により、セッピはツアー初優勝を果たしました。2012年には、セルビア・オープンでツアー2勝目を挙げ、クレムリン・カップで3勝目を獲得しました。また、全仏オープンでは初の4回戦に進出し、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチとフルセットの激闘を繰り広げました。

2013年には、全豪オープンで2度目の4回戦進出を果たし、自己最高ランキングの18位を記録しました。

デビスカップとフェデラー戦の勝利

2014年には、イタリア代表としてデビスカップに出場し、ベスト4に進出しました。2015年の全豪オープンでは、第2シードのロジャー・フェデラーを破るという、キャリアを代表する勝利を挙げました。この勝利は、11度目の対戦で初勝利であり、フェデラーにとっては全豪で2001年以来14年ぶりの3回戦敗退となりました。

引退

2017年の全豪オープンでは、3度目の4回戦進出を果たしましたが、スタン・ワウリンカに敗れました。そして、2022年10月に、地元イタリアのオルティゼーイ・チャレンジャーを最後に、現役を引退しました。

ATPツアー決勝進出結果

セッピはシングルスで10回（3勝7敗）、ダブルスで7回（1勝6敗）の決勝進出を果たしました。

選手としての特徴

セッピは、粘り強いストロークと正確なショットを持ち味としていました。特にバックハンドは両手打ちで、安定したプレーが特徴でした。また、試合巧者としても知られ、格上の選手にもしばしば勝利を収めました。

アンドレアス・セッピは、長年にわたりトップレベルで活躍し、数々の名勝負を繰り広げた、イタリアを代表するテニス選手の一人です。

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