アンリ菅野

アンリ菅野

アンリ菅野（本名：梅山静子、1948年8月7日 - 2000年6月30日）は、日本のジャズヴォーカリストとして知られています。

人物

東京都豊島区で、ジャズヴォーカリストの父とピアニストの母という音楽一家に生まれました。5歳からピアノとバレエを習い始め、中学生時代には絵画にも興味を持つなど、芸術的な才能を早くから開花させました。武蔵野美術大学に進学し油絵を専攻する傍ら、モダン・ジャズ研究会に入部し、本格的にジャズヴォーカリストとしての道を歩み始めます。

大学卒業後にはアメリカへ留学し、語学やジャズダンスなどを学びました。帰国後の1978年に東芝EMIからアルバムをリリースし、プロのジャズヴォーカリストとしてデビューを果たします。その後は、数多くのジャズアルバムを発表する傍ら、ニューヨークのブルーノートでの公演を行うなど、国内外で精力的に活動を展開しました。

また、テレビCM（白鹿酒造清酒・街）やNHKの音楽番組「ザッツミュージック」（1987年 - 1989年）の司会を務めるなど、幅広い層に知られる存在となりました。音楽活動以外にも陶芸を趣味とするなど、多才な一面を持っていました。

1998年、摘出困難な腺がんであることが判明し、治療のため一時休養します。しかし、1999年には復帰コンサートを開催し、その闘病生活を綴った著書「女ひとり・がんと闘う」を出版しました。2000年6月30日、51歳という若さで生涯を閉じました。

出演番組

軽音楽をあなたに（NHK-FM）
午後のサウンド「ジャズ&フュージョン」（NHK-FM）
ヤンタンパートII 「アンリ菅野の素敵な夜に」（MBSラジオ）
アンリ菅野のちょっと小粋なランデブー（FM横浜）

著書

『ニューヨーク流ちょっと小粋な英会話 本場で通じる英語表現を身につける』（経済界、リュウブックス、1984年）
『アンリ菅野のアドリブ陶芸』（山海堂、趣味との出逢い、1988年）
* 『女ひとりがんと闘う 4期のがんを6か月でふっ飛ばした仰天パワフル闘病記』（青春出版社、1999年）

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