アンリ (ルクセンブルク大公)

アンリ (ルクセンブルク大公)

アンリ（Henri, 1955年4月16日 - ）は、現ルクセンブルク大公。

経歴

1964年、祖母のシャルロット大公が父・ジャンに譲位したことにより、大公世子となりました。1998年からは摂政を務め、長男のギヨーム大公子が1999年に成人（ルクセンブルクの成人年齢は18歳）したことを受けて、2000年10月7日に父・ジャン大公の譲位により大公に即位しました。

1980年にはジュネーヴ大学を卒業。同じ大学で学んでいたマリア・テレサ・メストレ・イ・バティスタと1981年2月14日に結婚しました。マリア・テレサはアメリカ出身の亡命キューバ人であり、この結婚は、他国の王家か貴族の女性との結婚を望んでいた母ジョゼフィーヌ＝シャルロットにとっては必ずしも喜ばしいものではなく、嫁姑関係は良好とは言えなかったとされています。

アンリ大公とマリア・テレサ大公妃の間には、4男1女がいます。

ギヨーム（1981年11月11日 - ）大公世子。ステファニー・ド・ラノワと結婚。
フェリックス（1984年6月3日 - ）
ルイ（1986年8月3日 - ） - 2006年にテシー・アントニーと結婚。ガブリエルとノアの2男をもうけましたが、後に離婚。結婚の際、ルイは大公位継承権を放棄しています。
アレクサンドラ（1991年2月16日 - ）
セバスティアン（1992年4月16日 - ）

外交

2017年11月には、長女アレクサンドラと共に日本を訪問。日本国政府より大勲位菊花大綬章及び大勲位菊花章頸飾が贈与されました。

2019年10月22日には、即位礼正殿の儀に参列。10月25日には迎賓館赤坂離宮で当時の内閣総理大臣であった安倍晋三と懇談を行いました。

今後の予定

2024年10月8日、長男ギヨームを摂政に任命。これは、アンリ自身も大公世子時代に摂政に任命され譲位された経緯があり、自身の退位に向けた道筋の一環と見られています。同年12月24日には、2025年10月3日に退位し、ギヨームに譲位することを発表しました。

称号と敬称

アンリ大公の正式な称号と敬称は以下の通りです。

（王統の）ルクセンブルク大公兼ナッサウ公兼ブルボン＝パルマ公子アンリ殿下

仏語：Son Altesse royale Henri de Nassau, grand-duc de Luxembourg, duc de Nassau, prince de Bourbon-Parme
独語：Seine Königliche Hoheit Henri, Großherzog von Luxemburg, Herzog von Nassau, Prinz von Bourbon-Parma

関連項目

ルクセンブルクのユーロ硬貨 - アンリ大公の肖像が刻印されています。

外部リンク

* Official website

もう一度検索