アーガマ (ガンダムシリーズ)

アーガマ (ARGAMA) に関する詳細

アーガマは、1985年に放送されたアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の艦艇で、エゥーゴにより建造されました。主人公カミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナの母艦として活躍し、前作『機動戦士ガンダム』のホワイトベースに似た形状をしています。初代艦長はヘンケン・ベッケナー、中盤からブライト・ノアが指揮を執ります。アーガマは、グリプス戦役を戦い抜き、『機動戦士ガンダムΖΖ』では引き続き重要な役割を果たしました。

デザイン

アーガマのメカニックデザインは、永野護が担当しました。彼のラフデザインを元に、監督の富野由悠季による修正を経て、最終的なデザインが決定しました。元々は後方に長い「翼」を持つ構造でしたが、プラモデル化を考慮しバランスや機能が見直されました。アーガマはホワイトベースをモデルにしており、宇宙巡洋艦としての機能性を兼ね備えています。

設定解説

アーガマはアーガマ級強襲用宇宙巡洋艦の初号艦で、[モビルスーツ]の運用能力に特化しています。艦名は、エゥーゴの指導者ブレックス・フォーラによる「ホワイトベースII」という名称の希望を受けて、出資者であるアナハイム・エレクトロニクスのメラニー・ヒュー・カーバインが「アーガマ」と命名しました。さらに、建造には木星船団の予算が流用されています。

MS運用能力

アーガマは基本的に6機、最大で10機のMSを搭載でき、2層式のMSデッキや両舷にカタパルトを持つため、巡洋艦としては異例の高い運用能力を持っています。艦内での分解整備も可能で、小型機用のハッチも備えています。

武装

• - 主砲: 前部上面中央に1門、前部下面左右に1門ずつ、後部上面中央に1門。長い砲身が特徴です。
• - 副砲: 詳細は不明ですが、4門搭載されていると言われています。
• - メガ粒子砲: 左右に1門ずつ計2門があり、普段はシャッターで格納されています。
• - ミサイルランチャー: ブリッジ後部に配置されています。
• - 防空火器類: 2回目の改修で対空レーザー砲が追加されました。

居住ブロック

居住ブロックは艦外に設置され、非戦闘時に回転させることで擬似重力を発生させる仕様です。戦闘時には艦の中心部に引き込まれ、被弾率を減少させます。

改修

アーガマはMS母艦としての運用を重視しているため、単艦の火力は不足していました。ティターンズとの戦いの後、火力強化が必要とされ、ハイパー・メガ粒子砲を装備する改修が行われました。この改修により、以前は廃棄されたコロニーの残骸を一撃で粉砕できるほどの威力を持ちます。

第一次ネオ・ジオン抗争では、グラナダでの改修により重力下での運用が可能になり、バリュートシステムやミノフスキー・クラフト・システムも搭載されました。

劇中での活躍

『機動戦士Ζガンダム』では、艦長がヘンケン・ベッケナーからブライト・ノアに移行し、数々の戦闘や交渉に参加しました。『機動戦士ガンダムΖΖ』では、地球降下を果たし、その後カラバに委託され、ネェル・アーガマに移っています。

乗組員

艦長としてはヘンケン・ベッケナーとブライト・ノアが知られています。ブリッジ要員やメカニックの他にも、軍医など多様な職種が携わっていました。特に、アストナージ・メドッソやアンナ・ハンナなどのパイロットが名を馳せています。

同型艦

アーガマの同型艦には、ペガサスIIIやニカーヤ、ユーロンがあり、それぞれ異なる役割と特徴を持っています。

異説

全長に関する説はいくつかあり、300mを超えることもあれば、ホワイトベースより小さいという意見も存在します。アーガマはそのデザインや機能性の高さから、多くのファンに愛されています。

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