アークザラッド R

アークザラッドR 概要

『アークザラッドR』（Arc The Lad R）は、フォワードワークスによって開発および運営が行われていたスマートフォン向けのゲームアプリで、アークザラッドシリーズの第7作目です。このゲームのジャンルはシミュレーションRPGであり、開発にはオルトプラスが協力しています。基本プレイは無料で、アイテム課金があります。この作品は略称『アークR』としても知られています。

物語

本作は、主人公ハルトをメインに据え、『アークザラッドII』のエンディングから10年後の世界を描いています。物語は、「大崩壊」と呼ばれる事件からの復興を果たす過程で、主人公が旧作のキャラクターたちと出会い、新たな危機へと立ち向かう様子が描かれています。ゲームはスマートフォンならではの便利な要素を併せ持ちながら、豊富なイベントムービーや、戦闘中にキャラクターが頻繁にセリフを喋るシステムが特徴です。

ゲームプレイ

『アークザラッドR』の大きな特徴の一つは、デフォルメされたキャラクターたちが3Dで表現され、プレイヤーに新しいビジュアル体験を提供する点です。また、キャラクターごとに設定されたロールに応じて異なるステータスや他のキャラクターへの影響があり、これにより新しい戦闘システムが導入されています。さらに、プレイヤーがキャラクターを育成する際、星の数を上げていくシステムや覚醒システムなども取り入れられています。

開発と反響

この作品は、フォワードワークス以外の旧作のスタッフが携わったことで注目を集めており、『アークザラッドIII』以降のシリーズ作品とは物語が繋がっていないにもかかわらず、一部キャラクターが登場します。そのため、過去作のファンにとっても楽しめる要素が多いと言えます。原案・ゲームデザインを担当した土田俊郎は、シリーズを愛するプレイヤーへの配慮を述べており、過去作からの思いを大切にしながら新しい作品を作り上げたことが伺えます。

サービス開始から6日で50万ダウンロードを突破し、Google Playの「ベスト オブ 2018」ユーザー投票部門でもゲームTOP20にノミネートされるなど、大きな話題を呼びました。しかし、その反面、無料で人気キャラクターを手に入れられる点や、ストーリーがムービーを多く含んでいることから各コンテンツの配信に時間を要する一面もありました。また、ガチャ設計や育成システムが安易であるという批判も見られ、レイドイベントや闘技場の難易度設計についても不満の声が散見されました。

総評

一方で、ストーリーやムービー、音楽、世界観、戦闘システムおよびその独自性については、概ね好評の反応が多く、特に戦闘の楽しさやビジュアルの魅力が評価されています。しかしながら、2021年6月30日にサービスは終了し、物語は未完のまま終わってしまいました。ファンにとっては、多くの期待を背負ったタイトルが残した余韻が感じられる作品となっています。

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