アートエンターテインメント 迷宮美術館

『アートエンターテインメント 迷宮美術館』

『アートエンターテインメント 迷宮美術館』は、NHK制作のクイズ番組で、主に絵画をテーマにした内容が特徴です。視聴者は、絵画の中に隠されたエピソードや謎をクイズを通じて解き明かしていくことができ、アートにあまり詳しくない人でも気軽に楽しむことができるよう工夫されています。番組の進行役は俳優の段田安則とアナウンサーの住吉美紀が務めており、段田は時折、関連する美術家に扮することで、より一層エンターテインメント性を高めています。

番組は元々、BShiとBS2という2つの衛星チャンネルで放送されており、2006年度からは地域情報番組の放送がない地域では地上波でも放送されました。初回は90分の長さでしたが、後に1時間、さらにその後45分版に編集されて、より見やすい形になっています。他の多くのテレビ番組と同様に、放送される際の映像比率が異なる点も特色の一つです。たとえば、BS2では16：9のレターボックス形式、一方、地上波では14：9というように多様性があります。

番組の制作にかかる費用は、NHKが2006年に公開した資料によれば、1エピソードあたり約2010万円であることが明らかになっています。月1本のペースで過去の放送回を再放送する際には、全体の内容に合わせる形で再編集されるため、得点の発表と今放送された内容が合わないシーンが見られることがあります。

番組のコーナー

番組にはいくつかのコーナーが設けられ、視聴者を飽きさせない工夫がされています。以下のようなコーナーがあります。

今日の特別展

このコーナーでは、その日選ばれたテーマに関連する作品数点を前に、2から3問のクイズを出題する形式で進行します。出張収録の回では、名称が「本日のクローズアップ」に変わります。

迷宮ショータイム

中村有志によるパントマイムと段田による活弁の寸劇形式で絵画にまつわるエピソードを紹介します。このコーナーでもクイズが1問出題され、総合テレビの45分版では一部が編集されています。

迷宮伝説

特定の画家に焦点を当て、その人生や業績について詳しく解説するコーナーです。通常は1問のクイズがあり、ここでは得点が通常の2点となります。

各コーナーの成績に応じて、最も高得点を獲得したキュレーター（参加者）には「ベストキュレーター」というタイトルが授与され、関連する作品が贈呈されます。

放送時間

2008年度からはBSでの放送も45分に短縮され、固定の放送時間も設けられました。2010年度には、再放送の枠が終了し、それ以降は新規の放送回のみが放送される形となります。地域によっては、放送スケジュールや放送日が異なるため、特に注意が必要です。

制作スタッフ

『アートエンターテインメント 迷宮美術館』は、NHKとテレコムスタッフによる共同制作であり、さまざまな専門家が制作に関わっています。演出や構成、取材はそれぞれ異なるスタッフによって行われており、クオリティの高い番組作りを支えています。

このような多様な要素が組み合わさることで、『アートエンターテインメント 迷宮美術館』は、情報と楽しさを兼ね備えた独特の存在感を放つ番組となっています。

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