アーニー・ウィット

レオ・アーネスト・ウィット（Leo Ernest "Ernie" Whitt、1952年6月13日 - ）は、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身の元プロ野球選手（捕手）であり、現在は野球カナダ代表監督を務めています。右投左打。

現役時代

マコーム・コミュニティカレッジを経て、1972年のMLBドラフト15巡目でボストン・レッドソックスに入団。1976年9月12日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たしました。同年11月5日のエクスパンションドラフトでトロント・ブルージェイズに移籍。

1980年からメジャーに定着し、1980年代は一貫して正捕手として活躍。8年連続で二桁本塁打を記録するなど、打てる捕手としてチームを牽引しました。チームが初の地区優勝を果たした1985年にはオールスターに選出されています。ブルージェイズでの通算1218試合出場は、2012年時点で球団史上4位の記録です。

1990年にアトランタ・ブレーブスに移籍し、1991年はボルチモア・オリオールズでプレー。同年限りで現役を引退しました。

現役引退後

1997年はブルージェイズ傘下フロリダ・ステートリーグのダニーデン・ブルージェイズで監督を務め、1998年からはマイナーリーグの捕手インストラクターとして後進の育成に尽力しました。

2005年からはジョン・ギボンズ監督の下、トロント・ブルージェイズのベンチコーチに就任。2008年は一塁コーチを務め、同年限りでコーチを退任しました。

2009年には、長年の野球界への貢献が認められ、カナダ野球殿堂入りを果たしました。

国際大会での活躍

1999年にカナダのウィニペグで開催されたパンアメリカン競技大会でカナダ代表を率いて以来、主要な国際大会においてカナダ代表の監督としてチームを指揮。数々の国際大会でカナダ代表を率い、その手腕を発揮しました。

2004年のアテネオリンピックでは決勝ラウンドまで進出しましたが、惜しくも4位に終わりメダル獲得はなりませんでした。また、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、2006年の第1回大会から2017年の第4回大会まで、カナダ代表監督を複数回にわたり務めました。

その他、2015年のパンアメリカン競技大会や第1回WBSCプレミア12でもカナダ代表監督を務めるなど、国際舞台で豊富な経験を持っています。

詳細情報

表彰: カナダ野球殿堂 (2009年)
記録: オールスターゲーム選出：1回 (1985年)
背番号:
22 (1976年)
12 (1977年 - 1978年、1980年 - 1990年、1999年-)
11 (1991年 - 同年途中)
28 (1991年途中 - 同年)
監督歴:
アテネオリンピック野球カナダ代表
2006 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表
北京オリンピック野球カナダ代表
2009 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表
2011年パンアメリカン競技大会野球カナダ代表
2013 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表
2015年パンアメリカン競技大会男子野球カナダ代表
2015 WBSCプレミア12 カナダ代表
* 2017 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表

レオ・アーネスト・ウィットは、選手として、指導者として、カナダ野球界に多大な貢献をした人物として、その名が刻まれています。

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