アーミー・ユナイテッドFC

アーミー・ユナイテッド・フットボールクラブ

アーミー・ユナイテッド・フットボールクラブ（タイ語: อาร์มี่ ยูไนเต็ด）は、タイ王国のバンコクを本拠地とする歴史的なサッカークラブです。1916年に「ロイヤル・タイ・アーミーFC」として設立され、タイサッカー界において重要な存在として長い間活動してきました。創設当初からタイ陸軍に関連したクラブとしてスタートし、2010年にクラブ名をアーミー・ユナイテッドFCに変更しました。

歴史

クラブは1983年にコー・ロイヤルカップで優勝し、当時のタイサッカー界のトップチームとしての地位を確立しました。その後、1997年にはクイーンズカップ決勝に進出しましたが、当時の強豪チームであったタイ・ファーマーズ・バンクFCに敗れ、準優勝に終わりました。

1999年、クラブは入れ替え戦で敗北し、ディヴィジョン1リーグに降格する初の経験をしました。しかし、2005年にはディヴィジョン1リーグで優勝し、6シーズンぶりにプレミアリーグへ復帰しました。2010年にはプレミアリーグのシーズンを厳しい順位で終えましたが、入れ替え戦での勝利によりリーグ残留を果たしました。

その後、アーミー・ユナイテッドは2012年にタイFAカップ決勝に進出しましたが、ブリーラム・ユナイテッドFCに惜しくも敗れ、優勝を逃しました。2016年シーズンには16位でリーグを終え、再びタイ・リーグ2に降格しました。

残念ながら、クラブは2019年11月29日、アピラット陸軍司令官の決定により解散を発表し、103年間の歴史に幕を閉じました。これにより、多くのファンが愛してやまなかったアーミー・ユナイテッド・フットボールクラブは、その活動に終止符を打つこととなりました。

タイトル

• - コー・ロイヤルカップ 優勝 (1回): 1983年
• - タイ・ディヴィジョン1リーグ 優勝 (1回): 2004-2005年

歴代所属選手

クラブには様々な選手が所属しており、中には日本人選手もいました。2010年には岩舘侑哉や加藤康弘、東風淳が在籍しました。その他、ビョルン・リンデマンやダニー・インヴィンシビルなど、国際色豊かなメンバーが揃っていました。特に2014年には、ラファエル・ボッティやゴラン・イェルコヴィッチなどが活躍しました。

歴代監督

また、クラブには実力派の監督陣も歴任しました。2014年にはマット・エリオットが指揮を執り、その後もゲーリー・スティーヴンスなどが監督を担当しました。

アーミー・ユナイテッド・フットボールクラブは、その存在自体がタイサッカーの歴史の一部と言えるでしょう。次世代の選手たちにその精神や情熱が引き継がれ、再びタイサッカー界に新たな風を起こすことを期待しています。

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