イアゴ・アスパス

イアゴ・アスパス・フンカル（Iago Aspas Juncal, 1987年8月1日 - ）は、スペイン・ガリシア州出身のサッカー選手です。現在はラ・リーガのセルタ・デ・ビーゴに所属し、スペイン代表としても活躍するフォワードとして知られています。兄のホナタン・アスパスもセルタの下部組織出身という、サッカー一家に育ちました。

クラブでの活躍

アスパスは、地元のCDモアーニャを経て、1995年にセルタ・デ・ビーゴの下部組織に加入しました。2007-08シーズンにトップチームデビューを果たし、2009年に正式にトップチームへ昇格。当初はトップ下を主戦場としていましたが、2010-11シーズン後半からはフォワードとしても起用されるようになりました。

2011-12シーズンには、リーグ戦で自己最多となる23得点を記録し、チームを5シーズンぶりのプリメーラ・ディビシオン（1部）昇格に大きく貢献。セグンダ・ディビシオン（2部）の得点ランキングでは2位に輝きました。この活躍が認められ、LFPアワードのセグンダ・ディビシオン最優秀フォワードにもノミネートされています。

2013年、アスパスはプレミアリーグのリヴァプールFCへ移籍。しかし、出場機会に恵まれず、2014年にはセビージャFCへレンタル移籍しました。

2015年6月、アスパスは古巣セルタ・デ・ビーゴへの復帰を果たします。復帰後は再びその才能を開花させ、2016年10月にはリーガの月間最優秀選手に選ばれるなど、目覚ましい活躍を見せました。2017-18シーズンにはキャリアハイとなる22ゴールを記録し、その後も2018-19シーズンに20ゴール、2020-21シーズンには14ゴール13アシストと、チームの中心選手として貢献し続けています。

2021-22シーズンには、18ゴールを挙げて4度目のサラ賞を獲得。シーズン終了後には、クラブとの契約を2025年まで延長し、セルタへの忠誠を示しました。

代表での活躍

アスパスは、2013年2月にスペイン代表に初招集されました。2016年11月15日には、イングランドとの親善試合でスペイン代表デビューを飾り、代表初得点も記録しています。

2018年3月27日のアルゼンチンとの親善試合では、後半からの出場ながら1得点3アシストという活躍を見せました。同年のワールドカップでは、グループリーグのモロッコ戦で後半ロスタイムに同点ゴールを記録。決勝トーナメント1回戦のロシア戦ではPKを外し、チームは敗退となりました。

プレースタイルと評価

アスパスは、卓越した得点能力に加え、献身的なプレーでチームに貢献するフォワードです。特に、セルタ・デ・ビーゴでは中心選手として、攻撃を牽引する役割を担っています。その活躍は、多くのファンやメディアから高く評価されており、セルタの象徴的な選手として認識されています。

タイトルと栄誉

クラブ
セビージャFC
UEFAヨーロッパリーグ (2014-15)
個人
サラ賞 (セグンダ・ディビシオン) (2011-12)
サラ賞 (2016-17, 2017-18, 2018-19, 2021-22)
* ラ・リーガ月間最優秀選手賞 (2016年10月, 2017年11月, 2019年4月, 2020年12月)

イアゴ・アスパスは、セルタ・デ・ビーゴの歴史に名を刻む偉大な選手として、これからも記憶されることでしょう。

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