イグドラジル -界梯樹-

イグドラジル -界梯樹- 概要

『イグドラジル -界梯樹-』は、水月郁見氏によって執筆され、椿春雨氏がイラストを手がけたライトノベル作品です。GA文庫から刊行された本作は、ロボットとファンタジーの要素が融合した物語で読者を魅了します。

あらすじ

物語は、主人公である弓削稜を中心に展開されます。彼は元テニス部員であり、国連海軍に所属する姉を持つごく普通の少年でした。しかし、彼は「護樹騎士団物語」の主人公と同様に、心の声が聞こえるという特殊な能力を持っていました。さらに、彼は〈蒼い螺旋〉と呼ばれる遺伝子を受け継いでいます。

ヒロインである藍羽真珠は、稜の同級生でアイドルの卵。彼女は、ある日突然、異世界から来たビル・アケムによって連れ去られてしまいます。その理由は、真珠が異世界ミルソーティアのアンピック子爵家の姫君アローラ・アニム・アンピックであり、〈紅い螺旋〉の遺伝子を所持しているためでした。

ビル・アケムは、ミルソーティア征服騎士団の統制騎士であり、真珠を連れ去った張本人。彼は冷酷な人物ですが、騎士道を重んじる一面も持ち合わせています。

物語は、稜が真珠を救い出すために、異世界ミルソーティアを舞台に繰り広げられる冒険を描いています。様々な登場人物たちの思惑が絡み合い、予測不能な展開が繰り広げられます。

登場人物

弓削稜: 本作の主人公。元テニス部員で、〈蒼い螺旋〉の遺伝子を持つ。
藍羽真珠: 本作のヒロイン。異世界ミルソーティアの姫君アローラ・アニム・アンピックであり、〈紅い螺旋〉の遺伝子を持つ。
ビル・アケム: 異世界ミルソーティアから来た黒騎士。真珠を連れ去る。
弓削祥子: 稜の姉。国連海軍の士官候補生。
ウェズレー・A・アンピック: ミルソーティアのアンピック子爵家の若君で、アローラの兄。
藍羽総一郎: 真珠の祖父。実はミルソーティアの騎士リクワイアド・ゴア。
シャンベリ・サヴォア: ミルソーティア征服騎士団の少尉で、ビル・アケムの部下。
ゴルテナー・ヒルシュ: 徴税軍の総司令官である公爵。
緑川忍: 稜の担任教師。
日下部健史: 弓削稜のクラスメート。
サラ・セルブリッジ: 弓削祥子の国連海軍大学での同級生。
藍羽聡子: 総一郎の妻で、彼と共に真珠を育てた老婦人。

用語

〈青界〉: ミルソーティアの住人が地球を呼ぶ際の名称。
国連陸・海・空軍: 自衛隊が発展的に解散された後に編成された軍隊。
守護騎: 異世界ミルソーティアの巨大人型機動兵器。
イグドラジル: 藍羽総一郎によって東京の海底に隠されていた航次元守護騎。正式名称は「護樹騎士団エール・アンブラッセ級二番機〈イグドラジル〉」。
シュペル・ミステール: シャンベリ・サヴォアが搭乗する守護騎。

既刊一覧

2008年12月初版 ISBN 9784797352061
2009年3月初版 ISBN 9784797352078

関連項目

護樹騎士団物語 （徳間書店） - 本書の姉妹編。

『イグドラジル -界梯樹-』は、異世界からの侵略者と戦う人々の姿を描いた、スリルと感動に満ちた物語です。ぜひ、手に取って読んでみてください。

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