イゴル・ブルザノビッチ

イゴル・ブルザノヴィッチ

イゴル・ブルザノヴィッチ（Igor Burzanović）は、1985年8月25日生まれの元サッカー選手で、セルビア語では「Игop Буpзaнoвић」と表記されます。彼はユーゴスラビアのチトーグラード（現在のモンテネグロ・ポドゴリツァ）出身で、攻撃的ミッドフィールダーおよびフォワードとして活躍しました。

キャリアの始まり

ブルザノヴィッチは6歳のときにサッカーを始め、1995年からFKブドゥチノスト・ポドゴリツァのユースチームでプレーを始めました。若い頃からその才能を示し、やがてトップチームに昇格。キャプテンとしてチームを牽引し、2004年にはモンテネグロ最優秀選手に選ばれるなど目覚ましい活躍を見せました。特に、2006-07シーズンには新設されたモンテネグロリーグで11ゴールを挙げ、そのプレースタイルから「ブルゾ・マラドーナ」の愛称で知られるようになりました。

セルビアリーグでの軌跡

2006年12月、ブルザノヴィッチはセルビアの名門、レッドスター・ベオグラードと契約を結びました。彼は同年のUEFAチャンピオンズリーグ予選で初めてのゴールを記録し、順調なスタートを切ります。しかし、3年目のシーズンには出場機会が減少し、2009年には再びブドゥチノストに期限付きで復帰しました。

日本での経験

2009年7月24日、彼は名古屋グランパスに移籍。来日初年度はコンスタントなプレーができず、シーズンを通して低評価に終わりました。しかし、その翌年の2010シーズンではフィジカルを改善し、フリーキックやロングシュートで得点を重ねる活躍を見せます。初めの頃の好調さから期待が集まりましたが、徐々にチームとの連携がうまくいかず、怪我なども影響し、プレーに精彩を欠くことが増えました。2011年には復帰を果たすも、名古屋との契約を解除し、その後はタイのクラブに移籍しています。

代表活動

ブルザノヴィッチはモンテネグロ独立前にはU-21セルビア・モンテネグロ代表に選出され、2006年のUEFA U-21欧州選手権で3位に貢献しました。2007年、モンテネグロ代表としてデビューし、初出場で決勝点を決め、さらなる活躍を見せるものの、2010 FIFAワールドカップの欧州予選では監督との対立から代表チームから外れることとなりました。

スタイルと評価

彼のプレースタイルは非常に攻撃的で、高い得点能力を持つテクニシャンとして知られています。特にフリーキックに自信を持っており、試合でのキッカーとしての役割も果たしてきました。日本リーグでのロングシュートやフリーキックでの記録は、サッカーファンの間でも語り草となっており、母国では“サビチェビッチ2世”と称されています。

最後に

イゴル・ブルザノヴィッチは、ドリブル技術や得点力に優れた選手として、サッカー界での存在感を示しました。彼のキャリアは地元モンテネグロから日本、さらに国際舞台での活躍へと広がり、いまだ多くのファンに愛されています。

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