イザベラ・ロッセリーニ

イザベラ・ロッセリーニ（Isabella Rossellini）は、1952年6月18日にイタリアのローマで生まれた女優です。本名はイザベラ・フィオレッラ・エレットラ・ジョヴァンナ・ロッセリーニ（Isabella Fiorella Elettra Giovanna Rossellini）といいます。映画監督のロベルト・ロッセリーニを父に、スウェーデン出身の女優イングリッド・バーグマンを母に持ち、その容姿は母親の面影を色濃く残しています。娘のエレットラ・ロッセリーニ・ヴィーデマンもモデルとして活躍しています。

生い立ちとキャリア

イザベラは、2人の姉と兄、そして双子の妹を持つ大家族で育ちました。5歳の時に両親が離婚し、13歳の時には脊柱側湾症を患い、2年間の闘病生活を送りました。女優としてのキャリアをスタートさせる前には、テレビ局に勤務していた時期もあります。

1976年に、母親のイングリッド・バーグマンが主演した映画『ザ・スター』で映画デビューを果たしました。その後、イタリアのテレビバラエティ番組でロベルト・ベニーニと共演し、モデルとしても活動を始めました。母親の死後、1985年の映画『ホワイトナイツ/白夜』で本格的に映画女優としての道を歩み始めます。翌1986年には、デヴィッド・リンチ監督の映画『ブルーベルベット』に出演し、その独特な存在感で注目を集めました。

私生活

イザベラは、私生活では映画監督のマーティン・スコセッシと結婚しましたが、1983年に離婚しました。その後、モデルの男性と再婚しましたが、これも1986年に離婚。その後はデヴィッド・リンチ監督との交際を経て、映画『不滅の恋/ベートーヴェン』で共演したゲイリー・オールドマンと婚約しましたが、後に破棄し破局しました。また、アメリカの市民権を取得しています。15年以上にわたり、フランスの化粧品会社ランコムのイメージモデルを務めたことでも有名です。1992年には、マドンナのヌード写真集『SEX』にも参加しています。

女優としての苦悩と評価

映画『ブルーベルベット』の公開当時、その評判が非常に悪いことを知ったイザベラは、自身の演技や役作りが未熟であったために、尊敬するデヴィッド・リンチ監督に迷惑をかけてしまったのではないかと深く悩みました。出演を安易に引き受けたことを後悔し、当初の候補であったヘレン・ミレンに役を譲るべきだったと感じたと語っています。

当時、イザベラはモデルの仕事をしていましたが、映画出演は『ホワイトナイツ』と『ブルーベルベット』の2本のみ。その『ブルーベルベット』で汚れ役を演じたことで、モデルの仕事も減少し、女優としてのキャリアもまだ確立されていなかったため、何年もの間、苦しい時期を過ごしました。

しかし、結果的には映画『ブルーベルベット』は高い評価を受け、多くの賞を受賞しました。また、デヴィッド・リンチ監督は『ブルーベルベット』のDVD特典映像のインタビューで、イザベラを高く評価し、その才能を称賛しています。

主な出演作品

映画

ザ・スター (1976)
ホワイトナイツ/白夜 (1985)
ブルーベルベット (1986)
不滅の恋/ベートーベン (1994)


テレビシリーズ

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関連項目

エレットラ・ロッセリーニ・ヴィーデマン - 娘。ファッションモデル。

外部リンク

イザベラ・ロッセリーニ - allcinema
イザベラ・ロッセリーニ - KINENOTE
Isabella Rossellini - IMDb（英語）

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