イタリアラグビー連盟

イタリアラグビー連盟（Federazione Italiana Rugby：FIR）

イタリアラグビー連盟は、イタリアにおけるラグビーユニオン競技を統括する団体です。日本では「イタリアラグビー協会（FIR）」とも呼ばれています。

組織と役割

連盟は、イタリア国内のラグビー競技の普及と発展、そして代表チームの強化を主な目的としています。以下のようなチームを統括しています。

ラグビーイタリア代表（男子）
ラグビー女子イタリア代表
7人制ラグビー男子イタリア代表
7人制ラグビー女子イタリア代表
U20ラグビーイタリア代表
その他、育成年代の代表チーム

これらのチームは、国際大会や親善試合でイタリア代表として活躍しています。

歴史

イタリアラグビー連盟の歴史は、1928年に発足したことから始まりました。

1928年: 連盟が発足。
1929年: 第1回イタリア選手権が開催され、アンブロシアナ・ミラノ（現・Amatori Rugby Milano）が優勝。同年、イタリア代表が初のテストマッチをスペイン代表と行いました。
1934年: 国際アマチュア・ラグビー連盟（FIRA、現・ラグビーヨーロッパ）に加盟。当時、FIRAは国際ラグビーフットボール評議会（IRFB、現・ワールドラグビー）への対抗組織として存在し、フランスを中心に、イタリア、カタルーニャ、チェコスロバキア、ルーマニア、ドイツ、オランダ、ポルトガル、スウェーデンが加盟していました。
1987年: IRFB（現ワールドラグビー）に加盟し、初のワールドカップに出場しました。
1996年: イタリアラグビーがプロ化され、ジャンカルロ・ドンディ氏が会長に就任。同氏は16年間にわたりイタリアラグビーを牽引しました。その功績の一つとして、イタリア代表がファイブ・ネーションズ・トーナメント（欧州5か国対抗）への出場権を獲得し、2000年から大会名がシックス・ネーションズとなりました。
2015年・2019年: ワールドカップ招致に立候補しましたが、開催地には選ばれませんでした。
2023年: ワールドカップ2023の招致計画から撤退しました。しかし、同年8月27日には日本ラグビーフットボール協会との間で協力関係強化に関する覚書を締結。これにより、男女15人制代表の対戦、セカンドシニアやU20・U19の試合、合宿、スタッフや審判の交流などが進められることになりました。
2023年9月: 女子15人制のテストマッチが日本とイタリアの間で行われました。
2024年7月: 札幌でイタリア代表とのテストマッチが予定されています。

会長

歴代の会長は以下の通りです。

アルフレド・ガヴァッツィ（Alfredo Gavazzi）：2012年～現在
ジャンカルロ・ドンディ（Giancarlo Dondi）：1996年～2012年
マウリツィオ・モンデッリ（Maurizio Mondelli）：1984年～1996年

主な大会

イタリア国内の主な大会としては、トップ10というリーグ戦があります。これは国内最高峰のリーグで、イタリアのラグビーファンに親しまれています。

日本との関係

近年、日本とイタリアのラグビー界では、交流が深まっています。特に2023年に締結された協力覚書は、両国の代表チームの強化に繋がることが期待されています。今後の両国代表の試合や交流に注目が集まります。

まとめ

イタリアラグビー連盟は、イタリアのラグビー界を牽引する重要な組織です。国際的な舞台での活躍を目指し、日々活動を続けています。日本との関係も強化されており、今後の発展が期待されます。

関連情報

ラグビーイタリア代表

外部リンク

イタリアラグビー連盟公式サイト
* イタリアラグビー連盟YouTubeアカウント

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