イリヤ・アベルブフ

イリヤ・アベルブフのプロフィール

イリヤ・イジャスラーヴォヴィチ・アベルブフ（1973年12月18日生まれ）は、ロシア出身のフィギュアスケーターで、特にアイスダンスにおいて数々の輝かしい成績を収めてきました。彼は2002年のソルトレイクシティオリンピックで銀メダルを獲得し、同年の世界フィギュアスケート選手権でチャンピオンとなりました。アベルブフは主に、マリナ・アニシナやイリーナ・ロバチェワといったパートナーと共に活動し、そのキャリアを築きました。

幼少期とキャリアのスタート

モスクワに生まれたアベルブフは、5歳でスケートを始めました。実は、幼少期にはテニス選手に憧れていたとのことですが、スケートの魅力に惹かれて競技を続けることになりました。ジュニア時代には、マリナ・アニシナとのカップルで1990年と1992年に世界ジュニア選手権を制覇し、その名を知らしめました。その後、幼馴染のイリーナ・ロバチェワに恋をし、1993年にアニシナとのカップルを解消、ロバチェワと新たに組みました。

国際大会への進出

1993-1994年シーズンから国際大会に出場を開始し、1994年の世界選手権にも参加。私生活では1995年にロバチェワと結婚し、スケートだけでなく、プライベートでも強い結びつきを持つこととなりました。1995-1996年に創設されたISUグランプリシリーズには欠かさず出場し、表彰台に上がる常連となりました。1997年にはロシア選手権で初優勝を果たし、強力なカップルとして注目されましたが、1998年の長野オリンピックでは5位と、メダル獲得には至りませんでした。

オリンピックとその後

2000-2001年シーズンには、ISUグランプリファイナルでの2位を記録し、欧州選手権と世界選手権でもそれぞれ3位を獲得し初めてのメダルを得ました。翌シーズンの2001-2002年では、ロシア選手権で4度目の優勝を果たし、再びオリンピックの舞台に立ちます。この時、元パートナーであるアニシナとグウェンダル・ペーゼラ組には敗れたものの、見事に銀メダルを獲得しました。オリンピック後の世界選手権でも初優勝を飾ります。

引退とその後の活動

2002-2003年シーズンでは、グランプリファイナルや欧州選手権で初優勝を成し遂げ、2003年の世界選手権でも2位に入り、アマチュア選手としてのキャリアを終了しました。その後はプロフィギュアスケーターとして活動を開始し、アイスショー「Ice Symphony」のプロデューサーなども務めています。

私生活

しかし、2007年にはロバチェワとの離婚が報じられ、二人の間には2004年生まれの息子マルティンがいることが知られています。アベルブフは、フィギュアスケート界において多くのファンを惹きつける存在であり、その後の活動にも注目が集まっています。彼のキャリアは、スケート界の中で名を刻むこととなりました。

もう一度検索