イレギュラーハンターX

『イレギュラーハンターX』の概要

『イレギュラーハンターX』は、2005年12月15日にカプコンがリリースしたPlayStation Portable向けのアクションゲームです。本作は、人気シリーズ「ロックマンX」の第一作をリメイクしたもので、プレイヤーは主人公エックスとなり、様々なレプリロイドと戦うことになります。

リリースと媒体

ゲームは最初にPSP専用として発売され、後に廉価版のカプコレ版が2007年に登場し、2009年には『ロックマンロックマン バリューパック』として再登場します。また、同年12月にはPlayStation Storeでも配信されました。特筆すべきは、この作品が日本国外では「MEGA MAN」として知られている点で、日本国内ではその名前が使われていません。

ゲームの特徴

本作では、すべてのグラフィックが3DCGで表現されており、ボスの攻撃パターンやカプセルの配置など、オリジナル版とは異なる要素が含まれています。また、ボス戦前にキャラクター同士が会話するシーンやアニメーションが追加され、演出面が大幅に強化されています。アニメーションは制作会社XEBEC（現・Production I.G）が担当しています。

本作のモード

『イレギュラーハンターX』では、ゲーム本編であるXモードをクリアすることで、本作専用のOVA『The day of Σ』が鑑賞可能になるほか、VAVAモードを選ぶことができるようになります。『The day of Σ』は約25分間のアニメーションで、エックスたちの活動やシグマの反乱発生に至る経緯が描かれています。アニメを視聴した後に再度Xモードをプレイすると、ボス戦前の会話内容が一部変化する仕組みになっています。

ストーリーの背景

本作は21世紀の未来を舞台にしています。人間と、レプリロイドと呼ばれる人間に近い思考を持つロボットが共存する世界が描かれています。ここでは、故障したレプリロイドが「イレギュラー」として暴走し、犯罪を犯す状況が発生します。これを受けて、イレギュラーを抹消すべく組織されたのが「イレギュラーハンター」と呼ばれる特殊機関です。

主人公エックスは、博士によって封印されていたロボットであり、彼が目覚めた後、イレギュラーハンターの第17精鋭部隊にBクラスハンターとして所属します。エックスは、特Aクラスハンターのゼロと共にイレギュラーの排除に取り組みますが、上官であるシグマが突然反乱を起こします。シグマはレプリロイドの進化を求めて、戦を挑み、エックスたちは彼に立ち向かうことになります。

主要キャラクター

エックス（X）

エックスは、全てのレプリロイドの基礎であり、ライト博士によって作られました。彼はエックスバスターを武器にイレギュラーと戦いますが、引き金を引くことをためらう性格のため、同僚からは不安視されています。成長する無限の可能性を秘めた彼は、反乱を招くことにもつながります。

ゼロ（ZERO）

ゼロはエックスの親友であり、特Aクラスハンターです。彼はエックスの能力を理解し、共にイレギュラーと戦います。

シグマ（Σ / Sigma）

シグマは元々エックスとゼロの上司であり、反乱の首謀者です。彼はエックスの秘められた力を知り、彼を利用しようとします。

ボスキャラクター

本作には多彩なボスキャラクターが登場します。前作には存在しなかった攻撃パターンを持つボスも多く、プレイヤーはそれぞれの特性に応じた戦いを繰り広げる必要があります。

終わりに

『イレギュラーハンターX』は、複雑なストーリーと魅力的なキャラクター、および進化したゲームプレイを提供する作品です。新たな演出やボスとの戦闘は、ファンにとって新鮮な体験をもたらし、かつてのオリジナル版を知るプレイヤーにも楽しんでもらえる仕上がりとなっています。

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