インターネット協会 (日本の団体)

一般財団法人インターネット協会（IAjapan）は、2001年に設立された日本の団体で、インターネットの健全な発展を推進することを目的としています。この団体は、日本インターネット協会（IAJ）と電子ネットワーク協議会（ENC）という二つの組織が統合して誕生しました。初代会長には石田晴久氏が就任し、設立当初からインターネット社会の発展に貢献してきました。

協会の主な活動の一つに、年次で発行される「インターネット白書」の監修があります。1996年から開始されたこの白書は、インターネットの現状や動向を詳細に分析し、社会に情報を提供しています。書籍版はインプレス社から刊行されており、インターネット業界の重要な資料として広く活用されています。また、発足初期には、電子ネットワーク協議会が運営していたオンラインソフトウェア大賞を引き継いでいましたが、2002年を最後にこの事業は終了しました。

インターネットの安全利用を促進する活動も重要です。2006年からは、インターネット・ホットラインセンターの運営を開始しました。このセンターは、インターネット上の違法・有害情報に関する通報を受け付け、対応を行う機関です。2012年時点では、この事業の運営を警察庁から委託されていましたが、2016年からはセーファーインターネット協会に運営が引き継がれました。IAjapanは、2001年に設立された「インターネットホットライン連絡協議会」の事務局も務めており、インターネット上の安全対策にも積極的に取り組んでいます。

国際的な連携も重要な側面です。IAjapanの前身の一つである日本インターネット協会（IAJ）は、国際的な団体であるインターネットソサエティ（ISOC）の法人会員でした。IAjapanの副理事長を務める高橋徹氏は、1994年に発足したISOC-JP（ISOC日本支部）の会長でもあり、IAjapanとISOC-JPは密接な関係を保っています。高橋氏は2006年に、「ISOC-JPはほぼIAjapanと一体である」と表現しており、両者の協力関係の強さを物語っています。

組織体制としては、平成21年の調査によれば、役員35名、常勤職員19名で構成されています。インターネットの普及と発展を支えるために、様々な専門知識を持つ人々が協力して活動を続けています。

関連団体としては、WIDEプロジェクトが挙げられます。また、詳しい情報については、一般財団法人インターネット協会の公式サイトを参照することで、最新の情報を確認できます。

このように、一般財団法人インターネット協会（IAjapan）は、インターネットの発展を推進するだけでなく、安全な利用を促進するための活動も積極的に行っています。その活動は多岐にわたり、インターネット社会の健全な発展に不可欠な存在となっています。

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