インディアナポリス・オリンピアンズ

インディアナポリス・オリンピアンズは、1949年にインディアナ州インディアナポリスで誕生し、わずか4年後の1953年に解散したNBAのバスケットボールチームです。

チーム名の由来と初期の活躍

チーム名は、1948年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得した選手が多数在籍していたことに由来します。特に、ケンタッキー大学出身のアレックス・グローザとラルフ・ベアードはチームのエースとして活躍し、1951年に開催された第1回NBAオールスターゲームにも出場を果たしました。オリンピアンズは、その高い競技力で初期のNBAを盛り上げました。

スキャンダルとチームの崩壊

しかし、1951年にNCAA（全米大学体育協会）で八百長スキャンダルが発覚し、グローザとベアードも関与していたことが明らかになります。これにより、2人はNBAから永久追放処分を受け、チームは主力選手を失うという大きな打撃を受けました。スター選手を失ったオリンピアンズは、その後、深刻な財政難に陥り、1953年に解散を余儀なくされました。

NBA史上最長の試合

オリンピアンズは、その短い歴史の中で、NBA史に残る記録も打ち立てています。1951年1月6日に行われたロチェスター・ロイヤルズとの試合は、NBA史上最長となる6回のオーバータイムにもつれ込む激戦となりました。最終的に、オリンピアンズが75-73で勝利しましたが、この試合はNBAの歴史において特筆される出来事として語り継がれています。

解散後のインディアナポリス

オリンピアンズの解散後、インディアナポリスにはNBAチームが存在しない時期が長く続きました。1976年にABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）のインディアナ・ペイサーズがNBAへの加盟を認められ、再びインディアナポリスにNBAチームが誕生するまで、街のバスケットボールファンは寂しい思いを抱えていました。

NBAにおける戦績

オリンピアンズがNBAで戦ったのはわずか4シーズンでしたが、132勝137敗、勝率.491という成績を残しています。短期間ながらも、NBAの歴史に名を刻んだチームとして記憶されています。

まとめ

インディアナポリス・オリンピアンズは、その短い歴史の中で、輝かしい活躍とスキャンダル、そしてNBA史に残る記録を残したチームです。その存在は、初期のNBAの歴史を語る上で欠かせないものとなっています。

Indianapolis Olympians Franchise Index

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