インディアナ級戦艦

インディアナ級戦艦

インディアナ級戦艦は、アメリカ海軍が初めて建造した近代的な戦艦であり、3隻が建造されました。これらの戦艦は、アメリカ海軍の戦力近代化において重要な役割を果たしました。

設計と特徴

インディアナ級の最大の特徴は、その設計が外洋航海には適していなかったことです。特に、舷側が低すぎたため、荒れた海での運用には課題がありました。そのため、主に沿岸防衛を目的として運用されました。しかし、このクラスの戦艦は、米西戦争やその後の10年間、アメリカ海軍の主力として活躍しました。この期間、アメリカ海軍は弩級戦艦の導入を待ち望んでいたため、インディアナ級はそのつなぎとしての役割を担いました。

主砲は13インチ連装砲2基を搭載し、副砲として8インチ連装砲4基を装備していましたが、副砲の配置には問題がありました。8インチ連装副砲は、片舷に半分しか指向できず、さらに主砲塔からの爆風の影響を避けるため、射界が制限されていました。このため、次のキアサージ級、バージニア級では二段式砲塔が採用され、最終的にはサウスカロライナ級で背負い式配置が採用されることになりました。この背負い式配置は、以後の戦艦の標準的な配置となりました。

運用と退役

インディアナ級は、その設計上の制約にもかかわらず、米西戦争などの重要な海戦で活躍しました。しかし、弩級戦艦の登場に伴い、その役割は徐々に縮小しました。第一次世界大戦終結後の1919年、全艦が退役しました。

退役後、インディアナは標的艦として海没処分され、マサチューセッツとオレゴンは解体されました。インディアナ級は、アメリカ海軍の戦艦発展の初期段階における重要な経験と教訓を提供し、後の戦艦設計に大きな影響を与えました。

同型艦

BB-1 インディアナ
BB-2 マサチューセッツ
BB-3 オレゴン

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

U.S. Navy photos of BB-2
Navsource.org photos of BB-2
* U.S. National Park Service photos of BB-2 wreckage off Fort Pickens, Florida

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