インド空軍博物館

インド空軍博物館の魅力

インド空軍博物館は、ニューデリーにある唯一のインド空軍に特化した博物館で、空軍の歴史や技術に関する貴重な資料を提供しています。1932年の設立から現在までの多様な航空機の実物や模型、そして写真が展示されています。展示されている機体の出身国はイギリス、フランス、アメリカ、ソビエト連邦、日本など多岐にわたり、訪れる人々に航空のグローバルな側面を知る機会を与えます。

ロケーションとアクセス

博物館はインディラ・ガンディー国際空港に隣接するパラム空軍基地内に設置されていますが、民間ターミナルからは滑走路を挟んで反対側に位置しているため、一般の交通機関を利用して訪れるのは難しいことがあります。しかし、その価値は十分にあるため、計画的に訪問することをお勧めします。休館日は月曜日と火曜日、祝日です。入館は無料ですが、受付で名簿に記帳する必要があります。

展示概要

博物館の展示は、大型のハンガーと3つの小部屋からなる別館に分かれています。屋外には大型機体が展示されており、特に力強い印象を与えます。また、記念品を販売する売店があり、飲み物も楽しめるのも嬉しいポイントです。

玄関周辺の展示

博物館の正門をくぐると、空に向かって急上昇するナット戦闘機の機体が目に入ります。これは第二次印パ戦争において重要な役割を果たした機体です。敷地の外からでも、その美しい姿を見ることができます。正門近くには戦闘で亡くなった兵士を慰霊する碑も設置されており、訪れる人々に感謝の気持ちを新たにさせます。受付を通ると、模型や勲章、軍服が陳列された小部屋を介してメインのハンガーに入ることができます。

ハンガーの主な展示物

ハンガー内では、インド空軍が使用してきた各種航空機が展示されています。これには練習機、戦闘機、爆撃機、偵察機の実物が含まれています。特に注目すべきは、日本製の桜花やアメリカ製のアポロ宇宙船の実物大模型です。また、歴史的なプロペラ機として、イギリス製のライサンダー偵察機、ハリケーン、スピットファイア、テンペストが目を引きます。さらに、ジェット戦闘機の展示も様々で、イギリスのDH.100 ヴァンパイアやフランスのウーラガン、ソ連のMiG-21などが並んでいます。

屋外の主要展示物

博物館を出て屋外に目を向けると、古い機体やインド・パキスタン戦争の戦利品が展示されている左側と、比較的新しい大型機体が配置されている右側のエリアが存在します。左側にはアメリカのリベレーター爆撃機やイギリス製のジェット爆撃機キャンベラ、さらには破壊されたパキスタン軍の戦車も展示されており、見応えがあります。右側にはアメリカの輸送機C-119やソ連製の戦闘機Mig-25など、迫力ある機体が並びます。

別館の展示

別館には3つの部屋があり、インド空軍の歴史を写真や模型で詳細に紹介しています。特に第3室では、1983年にインド初の宇宙飛行士ラケッシュ・シャルマの業績に焦点を当てており、訪問者に彼の勇敢な挑戦について学ぶチャンスを提供します。

この博物館は、インド空軍の歴史やその技術的進展を知る素晴らしい場所であり、訪れることで多くの貴重な知識が得られます。

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