インヒューマンズ (テレビドラマ)

インヒューマンズ

『インヒューマンズ』は、マーベル・コミックに基づくテレビドラマで、2017年に米ABCで放送されました。このドラマは、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）の一部として、多数の映画と共通の世界観を共有しています。撮影は主にアメリカのハワイ州で行われ、特に印象的なのは、初回の2エピソードがIMAXで撮影され、劇場でも公開された点です。日本では2018年にBSのDlifeやhuluで視聴可能となりました。

製作背景

元々、米ABCは『インヒューマンズ』を映画として2018年に公開する計画を立てていましたが、その後の延期と2016年の製作中止により、最終的にはドラマとして制作されることになりました。なお、ドラマは残念ながら1シーズンで打ち切りとなりました。冷静にみても、特異な点は、ドラマ内で使用される手話がオリジナルであることや、フルCGIキャラクターの登場です。

あらすじ

物語は、ブラックボルトという名の王が登場するところから始まります。彼はその声の威力で、軽い囁きでさえも周囲の都市を破壊できる強力な能力を持つインヒューマンズのリーダーです。しかし、彼と他のロイヤルファミリーが月での生活を脅かされ、軍事クーデターの結果、地球のハワイに逃げ込むこととなります。

ハワイの美しい自然環境と文化とのふれあいは、彼らにとって新たな体験となりますが、それは同時に彼らが故郷に帰るために直面する試練の幕開けでもあります。ロイヤルファミリーは、故郷での生活や、地球での新たなつながりを通じて、どのように二つの世界を調和させていけるのかが物語の大きなテーマとして描かれます。

主要キャラクター

世代を超えて数多くのキャラクターが関与します。まず、ブラックボルトを演じるアンソン・マウントは、その圧倒的な存在感を放っています。彼の妻であるメデューサ（セリンダ・スワン）は、彼の思いを手話で代弁します。加えて、ブラックボルトの弟マクシマス（イワン・リオン）は、特殊能力がないことでコンプレックスを抱え、様々な策略を巡らせます。

他にも、親友のカルナク（ケン・レオン）や勇敢なゴーゴン（エミ・イクワーカー）、若きクリスタル（イザベル・コーニッシュ）など、多岐にわたる個性豊かなメンバーがチームを形成し、それぞれの能力を駆使して困難に立ち向かいます。また、クリスタルの飼い犬ロックジョーは異次元へのテレポート能力を持ち、ファミリーのサポートをします。

インヒューマンズの背景

彼らは異星人クリーによって改造された人々であり、特異な能力を持つインヒューマンズとして知られています。アティランという月面の高度な文明に住む彼らは、テリジェネシスと呼ばれる儀式を経てその能力を覚醒させますが、まれに目覚めない者もいるため、その中での社会的格差が存在します。

このドラマには、愛、裏切り、成長といった多様なテーマが織り交ぜられており、観る者に深い感動を与えます。『インヒューマンズ』は、運命に立ち向かう王族たちの物語を通じて、人間性とは何かを問い直す作品でもあります。

もう一度検索