インビジブル2

『インビジブル2』：見えない敵との死闘

2000年公開のSFホラー映画『インビジブル』の続編として、2006年に日本で初公開された『インビジブル2』。前作でメガホンを取ったポール・バーホーベンは本作では製作総指揮に回っています。アメリカでは劇場公開されませんでしたが、日本での公開を待ち望んだファンも多いのではないでしょうか。本作は、前作と異なり、レイティング指定がありません。

物語：見えざる脅威

物語は、ライズナー研究所で行われた資金調達パーティーから始まります。パーティーの最中、医学者のデヴィン・ヴィリアーズ博士がトイレで惨殺された状態で発見されます。シアトル市警のフランク・ターナーとリサ・マルティネスは、現場に残された不可解な足跡と、目撃者の不在に頭を悩ませます。しかし、ライズナー博士とビショップ大佐によって現場から追い出されてしまうのです。

フランクとリサは、次に狙われる可能性のあるマギー・ダルトン博士の警護を命じられます。2人はマギー博士の自宅で張り込みを始めますが、夜中に何者かの襲撃を受けます。襲撃犯は、姿の見えない存在です。

その正体は、かつて軍の精鋭特殊部隊に所属していたマイケル・グリフィンでした。彼は極秘任務で開発された薬によって透明人間となる能力を得たものの、その薬には致命的な副作用がありました。軍はマイケルに副作用を抑える治療薬を与えることなく、彼は自身の生存を懸けてマギー博士の拉致を企てます。

フランクとリサは、見えない敵との戦いを余儀なくされます。多くの犠牲者が出る中、フランクは自身の命を懸けて透明人間になる薬を自らに注射します。そして、激しい死闘の末、マイケルを倒すことに成功するのです。

生き残ったマギー博士は、透明人間となったフランクを救うため、治療薬を用意して彼を待ちます。物語は、希望と絶望が入り混じる、切ない結末を迎えます。

スタッフとキャスト

本作の製作総指揮はポール・バーホーベン、レイチェル・シェーン、ルーシー・フィッシャーが務め、監督はクラウディオ・ファエです。脚本はジョエル・ソワソン、撮影はピーター・スンストーフ、音楽はマーカス・トランプが担当しています。

主要キャストには、フランク・ターナー捜査官役のピーター・ファシネリ、マギー・ダルトン博士役のローラ・レーガン、マイケル・グリフィン役のクリスチャン・スレーターなど、実力派俳優が名を連ねています。

まとめ

『インビジブル2』は、前作とは異なる雰囲気を持つ、スリリングなSFホラーです。見えない敵との戦いは、観客に緊張感と恐怖を与え、先の読めない展開に引き込まれることでしょう。透明人間という特殊な設定と、切ないラストシーンは、観る者の心に深く刻まれる作品となっています。 目に見えない恐怖と、人間の業、そして、希望の光が交錯する、見応えのある作品です。

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