インフィニティ・EX

インフィニティEXの概要

インフィニティEXは、日産が製造し、インフィニティブランドで販売されているクロスオーバーSUVです。このモデルは、FXやスカイラインと同じFMプラットフォームをベースにしており、GシリーズのクロスオーバーSUV版とも言える存在です。ただし、ホイールベースがGシリーズよりも50mm短縮されており、よりコンパクトな設計となっています。インフィニティブランドのエントリーモデルとして位置付けられ、多くの国で販売が行われていました。生産は栃木工場で行われています。

EXは、北米や欧州、韓国、中国といった地域で販売されており、日本国内では2009年7月から日産ブランドの「スカイラインクロスオーバー」として提供されていました。その後、2014年モデルからは「QX50」と改名されています。

メカニズム

EXは、Gシリーズ（V36型スカイライン）と同じFR-Lプラットフォームを採用しています。エンジンは、欧州仕様車を除き、V6 3.5LのVQ35HR型エンジンを搭載しています。また、トランスミッションは最初は5速ATのみでしたが、後に欧州仕様車や日本のスカイラインクロスオーバーでは3.7L V6のVQ37VHR型エンジンと7速ATが搭載されるようになりました。北米仕様も2011年モデルからはエンジンはVQ35HR型ですが、7速ATが採用されています。

駆動方式にはFRと4WDがあり、4WDモデルにはATTESA E-TSが搭載されています。中国仕様には、2.5L VQ25HR型エンジンと7速ATを組み合わせた「EX25」が用意されており、また欧州仕様には3.0L V6ディーゼルのV9X型エンジンを搭載する「EX30d」が設定されています。

インフィニティEXには、インテリジェントクルーズコントロールやブレーキアシストといった先進的な車間制御技術が採用されています。また、レーンディパーチャーウォーニングによる車線逸脱防止技術も装備されており、安全性が高められています。さらに、オプションとしてアラウンドビューモニターも提供されており、ドライバーの視界を助ける工夫が施されています。

年表

• - 2007年4月: ニューヨーク国際オートショーでインフィニティEXコンセプトが初公開。
• - 2007年12月: 北米市場での販売が開始されました。
• - 2008年3月: ジュネーブモーターショーでEX37が出展。
• - 2008年秋: ヨーロッパ市場でEX37が発売。
• - 2009年7月13日: 日本市場で「スカイラインクロスオーバー」として発売。
• - 2010年10月19日: 北米市場向けに2011年モデルが発売。
• - 2013年7月: EXからQX50にモデル名変更。

販売状況

日本国内では、当初正規の販売が行われておらず、並行輸入車として販売されていましたが、2009年7月から2016年6月までスカイラインクロスオーバーとして日産ブランドで取扱われました。エンジンは欧州仕様と同じVQ37VHR型です。

欧州においては、2008年3月のジュネーブモーターショーでEX37が発表され、同年秋から展開が始まりました。このモデルはGクーペに搭載されたVQ37HR型エンジンを搭載し、さらに新開発の7速スポーツモード付きオートマチックトランスミッションが組み合わされることとなりました。

インフィニティEXは、デザイン性と機能性を兼ね備えたSUVとして、多くのユーザーに受け入れられ、様々な地域で愛されています。

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