インフェリウス惑星戦史外伝 CONDITION GREEN

インフェリウス惑星戦史外伝 CONDITION GREEN：銀河を揺るがす戦いの記録

1991年11月29日、OVA作品『インフェリウス惑星戦史外伝 CONDITION GREEN』が全3巻（全6話）でリリースされました。この作品は、ギャザリア帝国による全銀河への侵略という壮大なスケールで展開する宇宙戦争を描いています。舞台となるのはエメラルドアース。帝国の侵略開始から1ヶ月以上が経過し、戦局は膠着状態に陥っています。

絶望と希望の狭間で：コンディション・グリーンの誕生

戦況打開のため、エメラルドアース軍本部はゲリラ戦を主体とする特殊部隊、第801小隊、コードネーム「コンディション・グリーン」を設立します。その隊長に任命されたのは、キース・ウィンター少佐。しかし、過去に多くの部下を失ったという後悔から、キースは一度は辞退し、除隊を希望します。しかし、妹のマリアが敵の銃弾に倒れたことで、彼はその運命を受け入れ、戦場へと戻る決意を固めます。

個性豊かな隊員たち：それぞれの過去と未来

キース率いるコンディション・グリーンには、個性豊かなメンバーが集います。

キース・ウィンター: 正義感と責任感の強い隊長。幼い頃に父を亡くし、母と妹を支えるため苦労を重ねてきました。
ヤン・ノヴェラム: ユーロ人とエメラルド・アース人の混血で、オーラ治療という特殊能力を持つ市民兵。複雑な出自と過去から、物事をシニカルに捉える傾向があります。
エドワード・T・マクレガン（エディ）: お調子者だが高い戦闘能力を持つ市民兵。スラム街出身という厳しい環境で育ち、孤独な人生を送ってきました。
ショウ・ヤザキ: メカニックのエキスパートである最年少隊員。帝国軍の襲撃で母と左腕を失い、復讐心に燃えています。
* ジョルジュ・ガルディーノ（神父）: 百戦錬磨のベテラン市民兵。その巨体と厳しい表情とは裏腹に、宗教心に厚く、子供にも優しい一面を持っています。

この他にも、ゼロ師団を率いるフィリップ・エミット准将や、オペレーターのミレイ・ギャレットなど、数多くのキャラクターが物語を彩ります。彼らそれぞれの過去や葛藤、そして仲間との絆が、戦いの激しさや悲しみを際立たせます。

壮絶な戦闘とドラマ：エメラルドアース奪還への戦い

コンディション・グリーンは、数々の困難な任務に挑みます。敵の猛攻をしのぎ、仲間との信頼を深めながら、彼らはエメラルドアース奪還を目指して戦います。物語は、緊迫感あふれる戦闘シーンと、隊員たちの心情を丁寧に描いたドラマパートが交互に展開し、視聴者を魅了します。

OVA版では、キャラクターデザインやストーリー展開に一部変更が加えられており、特にキースの容姿が大きく変化している点が注目されます。また、各話にはそれぞれのサブタイトルが付けられており、個々のエピソードのテーマや内容を明確にしています。

関連商品と音楽

『インフェリウス惑星戦史外伝 CONDITION GREEN』は、OVA以外にも小説やCD、オリジナル・サウンドトラックなど、多くの関連商品が発売されました。これらの商品を通して、作品の世界観をより深く楽しむことができます。特に、エンディングテーマ「愛をすべて」「生還者～サバイバー～」は、作品の世界観と深く結びついた名曲として高い評価を得ています。

『インフェリウス惑星戦史外伝 CONDITION GREEN』は、宇宙戦争という壮大なテーマを背景に、個性豊かなキャラクターたちのドラマが織りなす、忘れがたい作品と言えるでしょう。

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