イヴェルドン・レ・バン

スイスの温泉リゾート都市、イヴェルドン＝レ＝バン：歴史と自然の融合

ヌーシャテル湖の南西端に位置するイヴェルドン＝レ＝バン（Yverdon-les-Bains）は、スイスのヴォー州にある基礎自治体です。歴史と自然が調和した美しい街並みが魅力で、古くからの温泉地としても知られています。

ケルト、ローマ、そしてサヴォイア家の足跡

イヴェルドン＝レ＝バンの歴史は古く、ケルト時代やローマ時代の遺跡が発掘されていることから、古代より人々が暮らしていたことがわかります。13世紀にはサヴォイア家が戦略拠点としてこの地に城を築き、街は発展を遂げました。現在も残るイヴェルドン城は、その時代の歴史を物語る重要な建造物です。

歴史的建造物が織りなす美しい街並み

18世紀に再建された教会や市庁舎など、18世紀から19世紀にかけて建てられた建物が旧市街に立ち並びます。これらの歴史的建造物群は、街の景観に独特の趣を与え、訪れる人を魅了します。2009年には、歴史的集落や建築物の保護に貢献した自治体に贈られるワッカー賞を受賞しており、その歴史的価値の高さが認められています。

毎秒60リットル！豊かな温泉資源

地名に含まれる「Bains（風呂）」が示す通り、イヴェルドン＝レ＝バンは古くから温泉として知られてきました。紀元前から続く伝統を誇り、現在も毎秒60リットルもの29℃の硫黄泉が湧出しています。4つのプールを備えたスパ・センターがあり、観光客や地元住民に親しまれています。スイス有数の温泉リゾート地として、心身ともにリラックスできる空間を提供しています。

イヴェルドン城：歴史と文化の殿堂

13世紀にサヴォイア家によって築かれたイヴェルドン城は、街の防衛拠点として、また領主の館として重要な役割を果たしました。現在、城内にはスイスの教育実践家ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチの記念館、歴史・郷土博物館、ファッション博物館などが入っており、歴史や文化に触れることができます。ペスタロッチの教育理念に触れられる貴重な場所となっています。

スポーツと姉妹都市

イヴェルドン＝レ＝バンには、イヴェルドン＝スポールFCというサッカークラブがあります。また、日本の鏡野町、フランスのノジャン＝シュル＝マルヌ、ポンタルリエと姉妹都市提携を結んでおり、国際的な交流も盛んです。

まとめ

イヴェルドン＝レ＝バンは、古代からの歴史、美しい街並み、そして豊かな温泉資源を兼ね備えた魅力的な街です。歴史的建造物と現代的なスパ施設の融合、そして国際的な交流など、多くの魅力が詰まった、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。 スイス観光の際には、ぜひ訪れてみてください。

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