ウァプラ

ウァプラ (Vapula) - 知恵と技能を授ける悪魔

ウァプラ、またはナフラとして知られるこの悪魔は、悪魔学において重要な存在です。『ゴエティア』によれば、彼は地獄の36の軍団を率いる、序列60番の強大な公爵として記述されています。

姿と能力

伝承によれば、ウァプラは鷲（または鷹）の翼を持つライオンの姿で現れるとされています。この威厳ある姿は、彼の持つ力と知恵を象徴しているかのようです。

ウァプラは、人々に様々な能力を授ける力を持つと信じられています。特に、あらゆる手作業を器用にこなせるようにする才能に長けていると言われています。また、哲学をはじめとする学問にも精通させ、知識欲を満たす手助けをするとされています。そのため、職人や学者など、専門的な知識や技術を必要とする人々から崇拝されてきました。

ゴエティアにおけるウァプラ

『ゴエティア』は、ソロモン王に封印されたとされる72柱の悪魔について記述したグリモワール（魔術書）です。ウァプラもその中に登場し、彼の能力や召喚方法などが記されています。ただし、悪魔召喚は危険を伴う行為であり、安易に行うべきではありません。

補足

ウァプラに関する情報は、主に『ゴエティア』などの魔術書に由来します。悪魔学は複雑で難解な分野であり、様々な解釈が存在します。この記事は、ウァプラに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の宗教的または魔術的な実践を推奨するものではありません。

参考文献

* S.L. MacGregor Mathers and Aleister Crowley, The Lesser Key of Solomon(1904),p41-42 The Internet Sacred Text Archive 内の文書（英文）

もう一度検索