ウィザーズ・オブ・ザ・コースト

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト（WotC）とは

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト（Wizards of the Coast LLC、略称WotCまたはWizards）は、アメリカ合衆国を拠点とするゲーム出版社です。ファンタジーやサイエンス・フィクションを主な題材としたゲームを制作・販売しており、特にトレーディングカードゲームとロールプレイングゲームの分野で高い知名度を誇ります。

歴史

1990年にピーター・アドキソンによって設立されたWotCは、当初ロールプレイングゲームの出版からスタートしました。1993年に発売されたトレーディングカードゲーム「マジック：ザ・ギャザリング」が爆発的な人気を博し、会社は急成長を遂げます。その後、経営難に陥っていたTSR社を買収し、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の版権を獲得。さらに、「ポケモンカードゲーム」のライセンスを取得し、これも大成功を収めました。

マジック：ザ・ギャザリングの成功

リチャード・ガーフィールドが考案した「マジック：ザ・ギャザリング」は、1993年に発表されると同時に、世界中で大ヒットしました。革新的なゲームシステムと奥深い戦略性が評価され、数々の賞を受賞。WotCは、この成功を機に、トレーディングカードゲーム業界のトップ企業としての地位を確立しました。

ダンジョンズ&ドラゴンズの獲得

1997年、WotCは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を制作していたTSR社を買収しました。これにより、WotCは世界的に有名なロールプレイングゲームの版権を獲得し、ゲーム業界における影響力をさらに強めました。その後、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、WotCによって改訂され、新たな版が発売されています。

ポケモンカードゲームの展開

1999年、WotCは「ポケモンカードゲーム」の英語版の出版を開始しました。このゲームもまた、世界中で大人気となり、WotCの収益に大きく貢献しました。しかし、2003年にライセンス契約が終了し、任天堂が「ポケモンカードゲーム」の出版を引き継ぎました。

ハズブロの子会社へ

「マジック：ザ・ギャザリング」と「ポケモンカードゲーム」の成功を受けて、1999年に大手玩具メーカーのハズブロがWotCを買収しました。これにより、WotCはハズブロの子会社となり、より安定した経営基盤を得ることになりました。

現在のWotC

現在、WotCはロールプレイングゲーム、ボードゲーム、トレーディングカードゲームなど、幅広いジャンルのゲームを制作・販売しています。主力製品である「マジック：ザ・ギャザリング」と「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、今もなお世界中で多くのファンに愛されています。また、WotCは自社のゲームを題材としたファンタジー小説の出版も行っており、多様なメディアを通じて、ファンタジーの世界を広げています。

WotCは、常に革新的なゲームデザインと魅力的な世界観を追求し、ゲーム業界の発展に貢献しています。今後のWotCの活躍にも、大きな期待が寄せられています。

主なゲームと製品

マジック:ザ・ギャザリング（トレーディングカードゲーム）
ダンジョンズ&ドラゴンズ（ロールプレイングゲーム）
ポケモンカードゲーム（トレーディングカードゲーム）
ロボラリー（ボードゲーム）
* その他多数のボードゲーム、カードゲーム、ファンタジー小説

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