ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜 ORIGINAL SOUND TRACK

概要

『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜 ORIGINAL SOUND TRACK』は、1999年8月18日に東芝EMIからリリースされたCDです。本作は、株式会社アスキーが制作した3Dダンジョンロールプレイングゲームである、プレイステーション用ゲーム『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜』のオリジナルサウンドトラックです。このサウンドトラックは、ゲーム本体の発売に先立ってリリースされ、ゲームはその後2000年4月20日に登場しました。

本CDのライナーノーツには、ゲームのストーリーに関する詳細や、シリーズ全作品のBGMを担当した作曲家藤原いくろうのコメントが記載されています。収録内容は、1から9曲目がモスクワ・インターナショナル・シンフォニック・オーケストラの演奏による「組曲Wizardry」となり、10曲目から28曲目までは「ゲームサウンド集」として構成されています。

さらに、主題歌として収録されている「月の微笑」は、中森明菜が歌唱しており、この曲のオーケストラバージョンのカラオケがボーナストラックとして追加されています。

主題歌の制作

「月の微笑」の制作には、藤原いくろうが関わっています。彼は、ゲーム内の酒場に登場する歌姫のキャラクターについて、「妖艶な歌姫」というコンセプトを求めていました。そして、そのイメージに見合う中森明菜にこの役割を依頼したところ、彼女は快く承諾し、制作がスタートしました。また、歌詞の作成は中森の他の作品も手掛けていた夏野芹子に依頼されました。

曲には「ギターバージョン」と「オーケストラバージョン」の2つのスタイルが存在し、レコーディングは1997年秋にニューヨークで行われました。藤原は、この2つのバージョンの違いに対する中森の表現力を評価しており、聴く人にその素晴らしさを伝えたいと考えていました。

ゲーム内では「ギターバージョン」が「ギルガメッシュの酒場」のシーンで使われ、エンディングには「オーケストラバージョン」が流れます。さらに、「月の微笑（ギターバージョン）」は、1999年12月1日に中森明菜がリリースしたスタジオアルバム『will』にも収められています。

批評

『CDジャーナル』によると、このサウンドトラックのオーケストラ演奏は「贅沢な作りが曲の持つ奥深さを生み出した」と評価されています。このように、多くの音楽ファンやゲームプレイヤーに愛されているこの作品は、ただのゲーム音楽を超えたアートとして見ることができます。

収録曲

本作に収められた楽曲は多岐にわたり、聴く者をゲームの世界に引き込む力を持っています。各楽曲はそれぞれ特徴があり、ゲーム内での情景や感情を表現しています。オーケストラによる荘厳な演奏は、プレイヤーに深い印象を与えることでしょう。

制作スタッフ

『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜 ORIGINAL SOUND TRACK』は、ゲーム制作に関わる多くの才能あるスタッフによって手がけられました。音楽だけでなく、様々な要素が組み合わさってこの傑作が生まれました。

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