ウィリー・ワイズ

ウィリー・M・ワイズ（Willie M. Wise, 1947年3月3日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。身長196cm、体重95kgで、スモールフォワードとしてABAのユタ・スターズなどで活躍しました。

ドレイク大学での活躍とABAへの挑戦

サンフランシスコで生まれたワイズは、ドレイク大学で2年間プレーし、平均14.0得点、11.4リバウンドという素晴らしい成績を残しました。1969年のNBAドラフトでサンフランシスコ・ウォリアーズから指名を受けましたが、NBAではなくABAのロサンゼルス・スターズ（後にユタ・スターズに改称）と契約しました。

ユタ・スターズでの輝かしい実績

ワイズはスターズに5シーズン在籍し、平均19.7得点、9.6リバウンドを記録。3度のオールスター選出、2度のオールABA2ndチーム選出、2度のオールディフェンシブ1stチーム選出など、リーグ屈指のオールラウンドプレイヤーとしてその名を馳せました。

スターズはワイズ在籍中に3度ファイナルに進出し、1971年にはケンタッキー・カーネルズを破ってABAリーグ優勝を果たしました。ワイズはこのシリーズで平均25.3得点、16.4リバウンドという驚異的な数字を叩き出し、チームの優勝に大きく貢献しました。

キャリア晩年と引退

1974年、ワイズはバージニア・スクワイアーズに移籍しましたが、シーズン中に怪我を負い、その後は成績が下降しました。1976年にABAとNBAが合併すると、ワイズはデンバー・ナゲッツと契約し1シーズンプレー。翌シーズンはシアトル・スーパーソニックスで2試合に出場した後解雇され、現役を引退しました。

ABAとNBAを合わせた通算成績は、552試合に出場、9,727得点、4,578リバウンド（平均17.6得点、8.3リバウンド）でした。

引退後の栄誉

1997年、ワイズはABAオールタイムチームに選出されました。2009年には、ドレイク大学時代の功績を称えられ、彼の背番号『42』が永久欠番に指定されました。

ウィリー・M・ワイズは、ABA時代にその才能を輝かせた名選手として、バスケットボール史にその名を刻んでいます。

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