ウィルシャー5000

ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックス

ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックス（Wilshire 5000 Total Market Index）は、アメリカ合衆国における主要な株価指数の一つであり、特にアメリカ国内で取引される全ての企業の株式を網羅しています。この指数は、ニューヨーク証券取引所、NYSEアメリカン、NASDAQなどで取引される企業を対象にした時価総額加重型の株価指数であり、米国株式市場のダイナミクスを幅広く反映しています。

この指標が初めて登場したのは1974年で、以来ウィルシャー・アソシエイツによって公式に算出され、公表されています。名称の「ウィルシャー5000」は、初めに計算された際の全米の上場企業数が約5000社であったことに由来しています。ところが、1998年にはその構成銘柄数が7562社に達しましたが、その後のグローバリゼーションや外国市場の関与、企業の合併や買収などの影響を受け、急速に減少しました。2020年9月30日の時点では、構成銘柄数は3445社にまで減少し、過去のピークに比べて半分以下にまで落ち込んでいます。

このインデックスは、アメリカの時価総額を大きく反映しています。特に、バフェット指標という、株価の割安性を判断するための指標において、米国時価総額の代替変数として利用されることが多いです。この指標は、国の株式時価総額を国内総生産（GDP）で割った値が100%を上回ると、マーケットが割高であるとうい意味付けられます。

ウィルシャー5000には、S&P 500の構成銘柄を除外したものが存在し、これをウィルシャー4500と呼びます。ウィルシャー4500は、米国の小型株についてのベンチマークとして広く認知されています。これにより、投資家は大企業だけではなく、中小企業のパフォーマンスをも算出しやすくなっており、市場全体の分析を行う上で有用なデータを提供しています。

このように、ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場を理解するための重要な指標であり、その動向は多数の投資家やアナリストに注目されています。

脚注

• - 公式ウェブサイト
• - Yahoo! Financeのウィルシャー5000ページ

関連項目

• - ラッセル3000
• - S&P 1500

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