ウィル・アーネット

ウィル・アーネット（Will Arnett, 1970年5月4日 - ）は、カナダのオンタリオ州トロント出身の俳優であり、声優としても活躍しています。彼のキャリアは、コメディを中心に幅広いジャンルに及び、そのユーモラスな演技と独特な声で多くのファンを魅了しています。

生い立ちと初期のキャリア

1970年にトロントで生まれたアーネットは、フランス語学校に通い、その後モントリオールのConcordia Universityに進学しますが、間もなく退学します。役者への道を志すきっかけとなったのは、母親の励ましでした。彼は地元のコマーシャルオーディションを受け、本格的に演技の勉強を始めます。

20歳でニューヨークに移り、リー・ストラスバーグに師事して演技を磨きました。ニューヨークの舞台で活動を始め、フェリシティ・ハフマンの自主映画『Erie』で初めて役を演じました。1996年にはテレビ番組のパイロット版に出演する機会を得ますが、企画が中止になるなど、キャリア初期は苦労が続きました。その後、友人の監督作品『Southie』に出演するなど、地道な活動を続けました。2003年、FOXのコメディ番組『アレステッド・ディベロプメント』で演じた“George Oscar "G.O.B." Bluth II”役が大当たりし、一躍注目を集めました。この役でエミー賞にもノミネートされています。

コメディ俳優としての成功

『アレステッド・ディベロプメント』での成功を機に、アーネットは映画界にも進出。ウィル・フェレルやジョン・ヘダーらと共演したコメディ映画『俺たちフィギュアスケーター』は、日本でも大ヒットしました。この映画では、エイミー・ポーラーとユーモラスな双子のスケーターを演じ、そのコメディセンスを披露しました。その後も、数々のコメディ映画に出演し、コメディ俳優としての地位を確立しています。

声優としての活躍

アーネットは、声優としてもその才能を発揮しています。『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』や『アイス・エイジ2』、『レミーのおいしいレストラン』など、数々のアニメーション映画で声の出演をしています。また、クエンティン・タランティーノ監督の『プラネット・テラー in グラインドハウス』やアニメシリーズ『キング・オブ・ザ・ヒル』にもゲストとして参加しています。

来日

2015年2月には、『ミュータント・タートルズ』のプロモーションのために、共演者のミーガン・フォックスらと共に来日。ジャパンプレミアでは、節分にちなんでフォックスと共に豆まきを披露し、日本のファンを沸かせました。カンニングの竹山隆範らもステージに登壇し、イベントを盛り上げました。

私生活

アーネットは、1994年に女優のペネロープ・アン・ミラーと結婚しますが、翌年離婚。2003年にはコメディ女優のエイミー・ポーラーと再婚し、2008年に第一子、2010年に第二子をもうけています。しかし、2012年9月に離婚しています。エイミー・ポーラーとは、『俺たちフィギュアスケーター』で共演しており、公私ともにパートナーとして活躍していましたが、残念ながら離婚という結果になりました。

主な出演作品

映画

俺たちフィギュアスケーター
ミュータント・タートルズ
レゴバットマン ザ・ムービー
スパイダーマン:スパイダーバース

テレビシリーズ

アレステッド・ディベロプメント
30 ROCK/サーティー・ロック|30 ROCK_サーティー・ロック
Up All Night

テレビアニメ

Odd Job Jack (2005)
Danny Phantom (2005)
All-Star American Destiny Trek (2006)
Freak Show (2006)
キング・オブ・ザ・ヒル King of the Hill (2007)
Sit Down, Shut Up (2008)
ボージャック・ホースマン (2014 - 2020)

アーネットは、その独特なユーモアセンスと声の演技で、多くのファンを魅了し続けています。彼の今後の活躍にも目が離せません。

参照

ウィル・アーネット - allcinema
Will Arnett - IMDb

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