ウィンターサン

ウィンターサン (Wintersun)

ウィンターサンは、フィンランドのメロディックデスメタルバンドであり、その音楽スタイルは北欧のヴァイキングメタルに根ざしています。バンドは、ミュージシャンのヤリ・マーエンパーによって設立されましたが、彼は以前に「エンシフェルム」というバンドで活動していました。ヤリは、ウィンターサンを立ち上げる際にエンシフェルムから脱退し、主にこのプロジェクトに専念することを決めました。

設立と初期の活動

ウィンターサンは、最初はヤリのソロプロジェクトとして始まりました。2004年には、ドラマーとしてカイ・ハフトを迎え入れ、待望の1stアルバム『Wintersun』の制作が進められました。アルバムのすべての楽器はヤリが担当し、彼自身がプロデューサーも務め、重厚なサウンドが特徴です。その後、エンシフェルムでの同僚だったギタリストのオリヴァー・フォキンが加入しましたが、彼は2004年末には脱退し、代わりにテーム・マンテュサーリがメンバーに加わりました。更に2005年には、ノーサーからユッカ・コスキネンがベーシストとして加わりました。

2ndアルバムの遅延

2006年5月には2ndアルバム『Time』のレコーディングを開始しました。アルバムのトラックリストやタイトルが発表されるなど、期待が高まりましたが、さまざまな問題が発生し、リリースは長期にわたって遅延しました。最終的に2007年にはリリースがキャンセルされる事態となり、多くのファンが失望しました。ライブは行っていましたが、新作のリリースについては不透明な状況が続いていました。

待望の2ndアルバム『Time I』

その後、2012年に2ndアルバムの発売がようやく発表されました。しかし、その内容は1枚のCDには収まりきらず、2つの部分に分けてリリースされることになりました。残念ながら『Time II』のリリースはその後の計画には含まれませんでしたが、『Time I』は非常に好評を博し、フィンランドの週間アルバムチャートで2位を記録し、しばらくの間TOP50に留まりました。この成功はバンドにとって新たなスタートを切るきっかけとなりました。

最新の活動

2017年には、3rdアルバム『The Forest Seasons』の制作が発表され、新メンバーとしてアシム・セーラーが一時的に参加しましたが、2022年には彼の脱退が発表されました。この決定は、ライヴセッションの中での様々な意見の相違から生じたもので、バンドは新たなスタートを切る準備を進めています。

メンバーとディスコグラフィ

現在のメンバーは、ヤリ・マーエンパー（ボーカル/ギター/キーボード）、テーム・マンテュサーリ（ギター）、ユッカ・コスキネン（ベース）、カイ・ハフト（ドラムス）の4人です。これまでのスタジオアルバムのリリースには、2004年の『Wintersun』、2012年の『Time I』、2017年の『The Forest Seasons』があります。また、いくつかのライブアルバムやデモもリリースされています。

ウィンターサンは、その独特な音楽スタイルと情熱的なパフォーマンスで、多くのファンに愛されています。これからの活動にも期待が高まります。

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