ウェスト・ミッドランズ・トレインズ

ウェスト・ミッドランズ・トレインズ

ウェスト・ミッドランズ・トレインズ（West Midlands Trains）は、イギリスの鉄道運行会社で、アベリオ（70%）、三井物産（15%）、東日本旅客鉄道（JR東日本）（15%）が出資しています。この会社は、ウェスト・ミッドランズ地方を中心に、2017年にロンドン・ミッドランドから運行権を引き継ぎました。運行のスタイルとしては、主にウェスト・コースト本線とその支線で運行する「ロンドン・ノースウェスタン・レールウェイ」と、ウェスト・ミッドランズ地方内の他の路線で運行する「ウェスト・ミッドランズ・レールウェイ」という2つのブランド名を使用しています。契約の期限は2026年まで設定されています。

沿革

この会社の歴史は2016年に遡ります。運輸省が次期運行会社の候補として、ゴヴィア（ロンドン・ミッドランドの親会社）、香港鉄路、そしてウェスト・ミッドランズ・トレインズを指名したことから始まりました。その後、香港鉄路が撤退したため、2017年8月にウェスト・ミッドランズ・トレインズが運行権を獲得し、同年の10月10日にはロンドン・ミッドランドから本格的に列車の運行を引き継ぎました。契約の終了は2026年3月が予定されています。

監督・運営

ウェスト・ミッドランズ・トレインズは、ロンドン・ミッドランドが運輸省にのみ責任を負っていたのとは異なり、WMRブランドに関しては、ウェスト・ミッドランズ鉄道局にも責任があります。現行のフランチャイズではサービスの水準に関する変更は運輸省の承認が必要ですが、2026年以降の新しいフランチャイズではこの規制から離れる予定です。ブランド名の明確化は、運行契約の要件として求められています。

運行について

ロンドン・ノースウェスタン・レールウェイ

ウェスト・コースト本線を中心に運行される列車は「ロンドン・ノースウェスタン・レールウェイ」のブランドを使用します。この名称は、かつて存在したロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道に由来し、コーポレートカラーは緑です。この路線では、いくつかの駅でオイスターカードなどの非接触式ICカードが利用できます。

ウェスト・ミッドランズ・レールウェイ

バーミンガムを中心に運行される列車は「ウェスト・ミッドランズ・レールウェイ」と呼ばれ、コーポレートカラーはオレンジと紫、ロゴは独特なデザインです。このブランドは、地域の他の交通機関や交通行政機関とも色を共有しており、バスやメトロの色と異なる特徴があります。

予定されている変更

ウェスト・ミッドランズ・トレインズでは今後の運行に関する変更がいくつか検討されています。具体的には、バーミンガム - ウルヴァーハンプトン系統のストーク・オン・トレント経由の延伸などが挙げられます。こうした変更により、従来の運行パターンが変わる可能性があり、一部の地域からは批判の声も出ています。

車両について

ウェスト・ミッドランズ・トレインズの運行にはさまざまな車両が使用されています。ロンドン・ミッドランドから引き継いだ139形、150形、153形、170形、172形、319形、323形、350形とともに、今後は新型の230形の導入も予定されています。特に230形は、ロンドン地下鉄を改造した新しい車両として注目されています。

まとめ

ウェスト・ミッドランズ・トレインズは、ウェスト・ミッドランズ地方において重要な役割を果たしている鉄道運行会社です。この会社の運行は、地域の交通に不可欠なものであり、今後もサービスの向上や新車両の導入が期待されます。

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