ウェス・ボーランド

ウェズリー・ルーデン・ボーランド（Wesley Louden Borland、1975年2月7日 - ）は、アメリカ合衆国出身のロックミュージシャン、歌手であり、ラップメタルバンド「リンプ・ビズキット」のギタリストとしてその名を知られています。

生い立ちと音楽への目覚め

バージニア州リッチモンドで生まれたボーランドは、幼少期をナッシュビルで過ごしました。当初はドラムに興味を持っていましたが、家庭の事情でギターを始めることになります。しかし、ナッシュビルの音楽シーン、特にカントリーミュージックのトレンドに自身の音楽性が合わないと感じていました。彼は、パブリック・エネミーとアンスラックスの共作『Bring the Noise』に触発され、ヒップホップ音楽にも関心を抱くようになりました。

フロリダ州ジャクソンビルへの転居後も、地域の音楽シーンに馴染めなかったボーランドは、ダグラスアンダーソン芸術学校で学び始めます。ここでは、特殊効果や立体芸術など、様々なアートに触れる一方で、ジャズ専門のギター教師からレッスンを受け、音楽への探求を続けました。

リンプ・ビズキットでの活躍と脱退、そして再加入

1994年、ボーランドはリンプ・ビズキットを結成し、ギタリストとしてバンドの成功に大きく貢献しました。しかし、2001年にバンドを脱退。その後、2004年に復帰するも、2006年に再び脱退し、ブラック・ライト・バーンズに加入しました。2009年にはリンプ・ビズキットに再復帰を果たし、現在に至ります。

X JAPANとの共演

2008年3月30日には、東京ドームで行われたX JAPANの復活ライブ「攻撃再開 2008 I.V.〜破滅に向かって〜」に、ガンズ・アンド・ローゼスのリチャード・フォータスと共にゲスト出演し、日本のファンを熱狂させました。

音楽性と人物像

ボーランドの音楽的な特徴は、クリーントーンのアルペジオピッキングにディレイを強くかけた独特なギター・リフと、奇抜な全身メイクにあります。彼の個性的なスタイルは、リンプ・ビズキットの音楽に不可欠な要素となっています。また、趣味は油絵であり、いくつかの作品のジャケットアートを手がけるなど、音楽以外の分野でも才能を発揮しています。

私生活

ボーランドは、1998年4月にザーマクミランと結婚しましたが、2001年に離婚。2009年3月にはアンナカーリスと結婚しましたが、2013年に離婚。2016年10月にキャレキャロウェイと結婚しましたが、2019年に離婚を申請し、結婚と離婚を繰り返しています。

ディスコグラフィー

ソロ
Crystal Machete (2016)
Matadors and Daughters (EP) (2018)

出演作品
TVシリーズ
Oddities（2012年）
Sight Unseen（2016年）

外部リンク

LIMP BIZKIT | Established 1995.

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