ウォロディミル・ゼレンスキーの日本国会演説

2022年3月23日、ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、日本の国会でオンライン形式のリモート演説を行いました。この演説は、衆議院第一議員会館の国際会議室と多目的ホールを会場として開催され、岸田文雄内閣総理大臣、細田博之衆議院議長、山東昭子参議院議長、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使をはじめ、衆参両国会議員定数710人（空席も含む）のうち、500人以上が出席しました。

演説に先立ち、細田衆議院議長が挨拶を行い、侵攻の犠牲者への哀悼の意とウクライナへの連帯を表明しました。また、演説後には山東参議院議長が挨拶を行い、ウクライナ国旗と同じ黄色と青を基調とした服装で出席し、同じく哀悼と連帯の意を示しました。日本の国会において、海外の要人がオンライン形式で演説を行うのは、この時が初めての事例となりました。

演説は日本時間18時、ウクライナ時間11時から開始され、ゼレンスキー大統領の演説は約12分間に及びました。演説はウクライナ語で行われ、駐日ウクライナ大使館が用意した通訳によって、同時通訳が行われました。

ゼレンスキー大統領は演説の中で、まず日本からの支援に対する感謝の意を表明しました。その上で、国際連合の改革の必要性を強調し、ロシアに対する制裁の継続を強く訴えました。この演説は、ウクライナの現状を世界に訴え、国際社会の支援を求めるための重要な機会となりました。

この演説は、日本の国会において初のオンライン形式での海外要人演説として、歴史的な出来事となりました。ゼレンスキー大統領の訴えは、日本の国会議員だけでなく、多くの人々の心に響き、ウクライナへの連帯意識を一層強めるきっかけとなりました。また、この演説を通じて、国際社会における日本の役割の重要性が改めて認識されることとなりました。

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