ウォーゲーム日本史

ウォーゲーム日本史：手軽に楽しめる日本史ウォーシミュレーション

「ウォーゲーム日本史」は、国際通信社が発行していた、解説書が付属するアナログ形式のウォーシミュレーションゲームの季刊誌です。1、4、7、10月の年4回刊行され、発売は発行月の約20日前に行われていました。同社の『コマンドマガジン日本版』の姉妹誌として位置づけられ、一般書店（星雲社など）でも販売されていました。2012年5月現在、一般書店での入手も可能でしたが、26号をもって一旦休刊。その後、2016年10月には単発で27号がボックス仕様で発売されました。

手軽に、そして深く：ゲームの特徴

本誌の特徴は、何と言ってもその手軽さです。比較的短いプレイ時間で楽しめるゲームが付属しており、初心者から中級者まで、繰り返しプレイしやすい点が魅力でした。また、従来ウォーゲームの題材としてあまり取り上げられることのなかったテーマにも積極的に挑戦し、多様な日本史の一面を垣間見せてくれました。姉妹誌である『コマンドマガジン日本版』も日本史を題材としたウォーゲームを掲載していましたが、「ウォーゲーム日本史」は、よりコンパクトなゲームサイズと短いプレイ時間で、より気軽にウォーゲームを楽しめる点が大きな違いでした。

ゲーム内容と構成

各号は、ゲーム本体と詳細な解説書で構成されていました。ゲーム本体には、厚紙製のゲームマップ、コマ、カードなどが含まれ、解説書には歴史的背景やゲームの詳しいルール説明、さらにはリプレイ記事などが掲載されていました。初期の1号から8号まではブリスターパックに収納され、ルールは解説書に含まれていました。中には、サイコロやコマの保管に便利なチャック付きポリ袋が同梱されていた号もありました。9号以降は、『コマンドマガジン日本版』と同様、雑誌にゲームを挟み込み、チャック付きポリ袋で封をする装丁に変更され、ルールブックは独立した冊子として提供されるようになりました。

連載企画と充実した内容

「ウォーゲーム日本史」では、来栖平次郎氏による「中世日本の城砦」といった連載企画も掲載され、ゲーム以外の読み物としても高い充実度を誇っていました。各号で取り上げられるテーマは多岐に渡り、日本史における様々な出来事や時代背景を、ゲームというインタラクティブな形式を通して深く学ぶことが可能でした。

休刊とその後

「ウォーゲーム日本史」は26号で一旦休刊となりましたが、その人気は衰えることなく、2016年には単発で27号が発売されるなど、根強いファンに支えられていました。手軽さと奥深さを兼ね備えたこの雑誌は、日本史に興味を持つ多くの人々にとって、貴重な学習教材、そして娯楽を提供してくれたと言えるでしょう。現在、入手困難な号も多いですが、中古市場などで探してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

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