ウォーハンマー40,000

ウォーハンマー40,000：41千年紀の銀河系戦争

ウォーハンマー40,000 (Warhammer 40,000、略称：40k) は、ゲームズワークショップ社が発売する人気ミニチュアウォーゲームです。2023年現在、第10版が発売されており、世界中に熱狂的なファンを擁しています。舞台は遥か未来、41千年紀の銀河系。人類帝国とその敵対勢力による壮絶な戦いが繰り広げられます。

ゲームシステム

40kは通常2人プレイで、プレイヤーはそれぞれ「アーミー」と呼ばれるミニチュア軍隊を編成します。各ミニチュアにはポイント値が設定されており、プレイヤーは決められたポイント数（例えば2000ポイント）以内でアーミーを構築します。一般的な歩兵は数ポイントですが、強力なキャラクターや兵器は数百ポイントにも上ります。ゲームの勝利条件は事前にランダムで決定され、敵軍の壊滅や、特定の目標の制圧などが挙げられます。

いくつかのルールでは、複数対複数プレイヤーによるゲームも可能です。

様々なポイント数のスターターセットが存在します。
コンバットパトロール: 約500ポイント
インカージョン: 1000ポイント
ストライクフォース: 2000ポイント
オンスロート: 3000ポイント

世界観

40kの世界観は、地球（テラ）を中心とした巨大な星間国家「インペリウム・オブ・マン」と、様々な敵対勢力の戦いを軸としています。インペリウムは、かつての栄光を失いつつあり、皇帝への盲信的な信仰、異端審問による弾圧、そして絶望的な戦いが日常となっています。

約1万年前の「ホルスの大逆」と呼ばれる内乱によって皇帝は重傷を負い、帝国の衰退が始まりました。サイキック能力（超能力）は混沌の力と結びついているため、帝国では厳しく規制されています。

以前はファンタジーウォーゲーム「ウォーハンマー・ファンタジーバトル」の世界観と繋がりがありましたが、現在は曖昧にされています。

勢力

40kには、数多くの勢力が登場します。

人類勢力

スペースマリーン: エリート超人兵士。遺伝子操作と高度な訓練を受けた彼らは、パワーアーマーを装備し、帝国の敵と戦い続けます。レギオンからチャプターと呼ばれる小規模な戦力に再編されています。有名な戦団として、ウルトラマリーン、ダークエンジェル、ホワイトスカー、スペースウルフなど多くのチャプターが存在し、それぞれ独自の特色と戦術を持っています。
プライマリス・スペースマリーン: 第8版で登場した、より強化されたスペースマリーン。
アストラ・ミリタルム (インペリアルガード): 帝国各地から徴兵された膨大な数の一般兵士。数で圧倒する戦術を得意とします。様々な連隊があり、各々の出身惑星による特色があります。
アデプトゥス・カストーデス: 皇帝の近衛兵。スペースマリーンを凌駕する能力を持つ超人たちです。
アデプタ・ソロリタス: 女性のみで構成される聖なる軍隊。皇帝への信仰と奇跡の力で戦います。
アデプトゥス・メカニカス: 機械神を崇拝する宗教組織。帝国に武器を供給しています。
インペリアルナイト: 巨大ロボット「ナイトアーマー」を操る騎士たち。
異端審問庁: 帝国内部の異端者や裏切り者を追跡する組織。

カオス勢力

ケイオス・スペースマリーン: カオスに堕落したスペースマリーン。混沌の神々に仕え、帝国を裏切りました。
エンペラーズ・チルドレン
アイアン・ウォリアー
ナイトロード
ワールドイーター
デスガード
サウザンド・サン
ブラックレギオン
ワードベアラー
アルファレギオン
ケイオスナイト: カオスに堕落したインペリアルナイト。
ケイオス・ディーモン: 歪みから現れる混沌の悪魔。

異種族

ティラニッド: 共有意識「ハイヴマインド」を持つエイリアン。あらゆる有機物を捕食します。
ジーンスティーラー・カルト: ティラニッドの前哨部隊。遺伝子を植え付けて人間をティラニッドに変えます。
アエルダリ (エルダー): 高度な文明を持つ種族。衰退しつつあります。
クラフトワールド: 巨大宇宙船に住まうアエルダリ。
デュカーリ (ダークエルダー): 退廃的なアエルダリ。
ハーレクィン: アエルダリの旅芸人。
インナーリ: アエルダリの死者の神を信仰する勢力。
オルク: 凶暴な種族。知能は低いものの、独自の技術を持ちます。
ネクロン: 機械化された古代の種族。
タウ・エンパイア: 高度な技術を持つ新興勢力。大同団結を理想とします。
* リーグ・オヴ・ヴォータン: ドワーフのような種族。

歴史と発展

40kは1987年に『ウォーハンマー40,000: ローグ・トレーダー』として発売されました。当初は『ウォーハンマー・ファンタジーバトル』の派生作品として位置付けられていましたが、その後独自の進化を遂げ、現在に至ります。様々な版が発売され、ルールや世界観は徐々に洗練されてきました。 数々のコンピュータゲームやボードゲーム、書籍なども展開されています。

関連作品

40kの世界観をベースにした様々な関連作品が存在します。コンピュータゲーム『Dawn of War』シリーズや、『スペースマリーン』などのアクションゲーム、ボードゲーム『キルチーム』など、多様なメディアミックスが展開されています。

まとめ

ウォーハンマー40,000は、奥深い世界観、多様な勢力、そして戦略性豊かなゲームシステムを備えた、世界中で愛されるミニチュアウォーゲームです。41千年紀の銀河系で、あなたはどの勢力を率いるでしょうか？

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