ウォーリアー (映画)

ウォーリアー (Warrior)

概要
『ウォーリアー』は、2011年に公開されたアメリカのスポーツドラマ映画で、ギャヴィン・オコナーが監督・脚本・製作を手がけました。主要キャストには、トム・ハーディとジョエル・エドガートンが揃い、日本では2015年に限定公開され、その後Blu-ray/DVDがリリースされました。

• ---

ストーリー
物語は、アメリカ合衆国のピッツバーグが舞台です。主人公トミーは、アメリカ海兵隊から帰還し、故郷に戻ってきます。彼はかつて優れたレスリング選手であり、父親であるパディの指導の下で鍛えられましたが、アルコール依存症だった父から逃れるために、母と共に家を離れました。母の死後、彼は父への憎悪を抱き、海兵隊に入隊したものの、ある理由で退役。その後、大金を求め、総合格闘技の世界に足を踏み入れようとします。

トミーが注目するのは『スパルタ』という格闘技大会で、優勝者は500万ドルの賞金を得られます。地元のジムでスパーリングを行ったトミーは、瞬時に有名選手を倒し、その様子が動画配信サイトで拡散され、一躍名を馳せます。ジムオーナーのコルトに見込まれ、トミーは『スパルタ』への出場権を得ることに。

技術を磨くため、トミーは父の元を訪れます。そこで目にしたのは、アルコールを断ち、過去の過ちを悔いる父の姿でした。格闘技の訓練を進めるうちに、トミーの父への憎悪は徐々に薄れていきますが、彼の心には海兵隊での苦い経験が影を落としています。

トミーの兄、ブレンダンは、難病から回復した子供の治療費に悩む高校の物理教師です。ローンの返済に行き詰まり、彼は周囲に隠れて総合格闘技の試合に出場しますが、同僚に見つかり、結果的に停職に追い込まれます。ブレンダンは、ジム経営者であるフランクに助けを求め、選手としての復帰を決意します。

さらに、トミーの帰還と共に、ブレンダンの元に父のパディが現れます。禁酒に成功した彼は、トミーの帰還を祝うものの、過去のトラウマが三人の間に影を落とします。

ブレンダンは『スパルタ』の出場権を獲得し、試合前日、久しぶりにトミーと再会。彼らは過去の確執から緊張した関係にありながらも、戦う運命にあります。トミーは母方の姓を名乗り、試合では無名の選手ながら衝撃的な強さを見せます。一方、ブレンダンも復帰初戦で期待を裏切らず、無事勝利を収めます。

トミーの戦歴が進むにつれ、彼の過去が明らかになり、戦場での英雄としての背景が認識されます。しかし、彼が脱走兵であることも同時に知られるようになります。トミーは、脱走の理由が戦友のためであったことを認め、賞金を戦友の遺族に渡すことを決意します。

試合が進む中、彼ら兄弟はそれぞれ異なる理由で勝利を目指します。ブレンダンは家族のため、トミーは遺族のため、強い思いを持ちながら、決勝のリングへと向かい、両者の戦いが始まります。戦いの行方は、彼らが抱える過去と向き合わせるものとなり、緊張の中で試合が進行します。

• ---

キャスト

• - ブレンダン・コンロン: ジョエル・エドガートン
• - トミー・コンロン: トム・ハーディ
• - パディ・コンロン: ニック・ノルティ
• - テス・コンロン: ジェニファー・モリソン
• - フランク・カンパーナ: フランク・グリロ
• - ジト校長: ケヴィン・ダン
• - コルト・ボイド: マキシミリアーノ・ヘルナンデス

外部リンク
ウォーリアー - allcinema
ウォーリアー - KINENOTE
Warrior - IMDb
Warrior - Rotten Tomatoes

もう一度検索