ウォーレン夫妻

ウォーレン夫妻の概要

ウォーレン夫妻（ウォーレンふさい）、エドとロレイン・ウォーレンは、アメリカにおける心霊現象の研究で名を馳せたカップルです。彼らは数々の著名な心霊事件に関与し、特にアナベル事件やアミティビル事件など、悪霊や超常現象を巡る報告で知られています。彼らの研究は、これらの未解決の現象に対する興味を引き、多くのメディアでも取り上げられてきました。

主要な事件と主張

ウォーレン夫妻は、数多くの心霊現象を追い求め、その結果としていくつかの著名な事件が展開されました。アナベル事件は、恐ろしい人形にまつわる話であり、この人形は悪霊に憑依されているとされていました。また、エンフィールド事件として知られるポルターガイストの現象や、アミティビル事件に関する報告も有名です。特にアミティビル事件については、事件の真実性に疑問が持たれており、ある法律関係者によると、これは金銭目的の虚偽報告だったともされています。

エド・ウォーレンはカトリック教会に唯一認められた非聖職者の悪魔研究家として知られ、妻のロレインもまた、透視や霊視の能力を持つと主張していました。このような属性が、ウォーレン夫妻の活動に対する興味をさらに高めました。

評価と批判

彼らの活動に対する評価は一様ではありません。1997年には、ニューイングランド懐疑論協会のスティーブン・ノヴェラとペリー・デアンジェリスが夫妻を調査し、その人柄には好意的な評価を与えながらも、悪魔や幽霊の存在に関する彼らの主張については否定的な意見を述べています。具体的には、彼らはウォーレン夫妻を「せいぜい無意味な幽霊話を語る者」と捉え、最悪の場合は「危険な詐欺師」と評しました。

オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドでも、ウォーレン夫妻についての評価が語られています。二人は誠実で魅力的なカップルであると称賛される一方で、彼らが主張する科学的な証拠は全く無いとされています。こうした評価は、夫妻の信憑性を疑う声を生む要因ともなりました。

論争と告発

さらに、夫妻の個人的な生活にも疑念が投げかけられています。ジュディス・ペニーという女性は、自身がエドと40年にわたる不倫関係を持っていたと主張し、これは彼女の15歳の頃から始まったとしています。ペニーは1963年に不倫が発覚し、その後地元警察に逮捕された経験も語っています。1978年にはエドの子供を妊娠したとのことですが、夫妻のビジネスに影響を及ぼすことを恐れ、ロレインから中絶をするよう説得を受けたと述べています。また、彼女はエドがロレインに対して暴力を振るう姿を目撃したとも言います。

全体として、ウォーレン夫妻は心霊体験を追求し、数々の事件を記録した人物たちとして知られていますが、彼らの名声は単なるオカルト的な興味に留まらず、科学的な検証と個人的な問題によって複雑なものとなっています。夫妻の活動は今日でも多くの議論を呼び起こしており、その影響力は大きいと言えるでしょう。

もう一度検索